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セルフチェックインシステムとは?種類・費用・旅館業法対応まで徹底解説【おすすめ5選付き】

コラムセルフチェックインシステムホテルシステム

セルフチェックインシステムを導入すれば、フロントを無人化・省人化しながら、宿泊客の待ち時間もほぼゼロに近づけられます。人手不足・インバウンド需要の拡大・運営コスト上昇という三重苦に直面する宿泊施設にとって、いま最も費用対効果の高いDX施策の一つです。

さらに2025年4月1日には「旅館業における衛生等管理要領」が改正され、自動チェックイン機による非対面の本人確認が正式に認められました。フロント無人化のハードルは、この1年で大きく下がっています。

この記事では、セルフチェックインシステムの仕組み・種類・機能・メリット・デメリット・費用相場・旅館業法への対応方法・選び方を網羅的に解説します。おすすめサービス5選の比較表と実際の導入事例も掲載していますので、導入を検討中の方はぜひ最後までご覧ください。

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セルフチェックインシステムとは

セルフチェックインシステムをスマートフォンで操作する宿泊客

セルフチェックインシステムとは、宿泊客が自分でチェックイン作業を完結できるシステムです。フロントに備え付けられたタブレット端末や、宿泊客自身のスマートフォンを通じて手続きが行われるため、スタッフが常駐していなくても受付業務が回る状態をつくれます。

コロナ禍に「非接触・非対面」の手段として急速に普及しましたが、現在は感染症対策を超えた恒久的な省人化ツールとして定着しています。小規模民泊から大手ホテルチェーンまで、施設規模を問わず導入が進んでいます。

チェックインの流れ(4ステップ)

セルフチェックインシステムを使ったチェックインのやり方は、以下のとおりです。

  1. 予約者に専用のQRコードを発行する:予約完了時や宿泊前日に、メールなどで自動送信されます
  2. 宿泊当日、宿泊客がQRコードを端末にかざす:自分のスマートフォンで完結するタイプもあります
  3. システムが自動で本人確認を行う:顔の撮影・録画やパスポートの読み取りで照合します
  4. チェックインが完了し、鍵が受け渡される:スマートロック連携なら暗証番号が自動発行されます

なお、宿泊施設の運営者には、チェックイン時に宿泊客の本人確認が義務付けられています。セルフチェックインシステムは、本人の映像や身分証明書のデータを用いて本人確認を実施する仕組みです。

従来チェックインとの違い

比較項目従来のフロントチェックインセルフチェックインシステム
スタッフの必要性常駐必須不要(無人化可能)
チェックイン時間混雑時に10〜20分以上最短1〜2分
対応時間フロント営業時間内24時間365日対応
多言語対応外国語堪能なスタッフが必要システムが自動対応
本人確認目視・手作業AI・顔認証・パスポート読取で自動化
ヒューマンエラー発生リスクありシステムが標準化・防止
宿泊者名簿紙台帳の保管場所が必要クラウドで電子保存

なぜ今、導入が加速しているのか

セルフチェックインシステムの導入が進んでいる背景には、次の3つの要因があります。

  • 宿泊業の慢性的な人手不足:フロントに人員を割けない施設が増え、省人化が経営課題に直結しています
  • インバウンド需要の拡大:多言語対応できる人材の確保が難しく、システムで補う流れが強まっています
  • 法規制の緩和:2018年のICT代替設備の解禁に続き、2025年4月には非対面の本人確認の類型が追加され、無人運営が現実的な選択肢になりました

セルフチェックインシステムの種類(4タイプ)

システムは大きく4タイプに分かれます。導入目的・施設規模によって適切なタイプが異なります。

タイプ概要費用感向いている施設
PMS一体型ホテル管理システム(PMS)にチェックイン機能が内包されたタイプ。予約・売上・客室管理まで一元化できる高め中〜大規模ホテル、旅館
チェックイン特化型チェックイン・チェックアウト業務に特化した単機能システム。既存PMSと連携して使うホテル全般、民泊
民泊向け特化型旅館業法・民泊新法・特区民泊に対応した、小規模向けシステム。月額費用が安い低い民泊、簡易宿所、マンスリーマンション
精算機一体型現金を含む多様な決済に対応した自動精算機を備えたタイプ。現地後払いにも対応できる非常に高い中〜大規模ホテル、旅館

まず押さえたいのは、「既存のPMSを使い続けるかどうか」という判断軸です。すでにPMSを運用していて満足しているなら、チェックイン特化型を連携させるほうが低コストで済みます。逆にPMS自体を刷新したいタイミングなら、PMS一体型を検討する価値があります。

現金決済を残したい施設は精算機一体型が候補になりますが、機器本体が高額です。まずはタブレット型で運用を始め、自動つり銭機の連携オプションで現金対応を追加するという進め方なら、大型のKIOSK端末を導入せずに現金決済へ対応できます。


セルフチェックインシステムの主な機能

無人化されたホテルのフロント

セルフチェックインシステムに搭載されている代表的な機能を、一つずつ見ていきます。

チェックイン・チェックアウトの自動化

中核となる機能です。予約情報と紐づいたQRコードを端末にかざす、あるいは宿泊客自身のスマートフォンで操作することで、受付から退室手続きまでがスタッフを介さずに完了します。チェックアウト時の精算までカバーするシステムなら、退館時の行列も解消できます。

本人確認(顔認証・パスポート読み取り)

AIが顔画像と身分証明書を自動で照合します。パスポートの自動読み取りに対応していれば、外国人宿泊者に義務付けられている国籍・旅券番号の記録も手入力なしで完了します。無人フロントを実現するうえで、法令要件を満たすための必須機能です。

宿泊者名簿のデジタル管理

入力された情報がそのままクラウド上の宿泊者名簿として記録・保存されます。紙台帳の保管スペースと転記作業が不要になり、行政からの照会にも即座に対応できます。宿泊者名簿は作成の日から3年間の保存義務があるため、検索性の高いデジタル管理は実務上のメリットが大きい機能です。

サイトコントローラー連携

楽天トラベル、じゃらん、Booking.com、Airbnbなど複数のOTAに散らばった予約情報を自動で取り込みます。連携がないと予約情報を手作業でシステムに登録する必要があり、省人化の効果が半減してしまいます。

スマートロック連携

チェックイン完了と同時に、客室の暗証番号を自動発行したり、アプリから解錠できるようにしたりする機能です。物理鍵の受け渡しが不要になるため、この機能があってはじめて「完全無人チェックイン」が成立します。鍵の紛失リスクや、退室後の鍵回収の手間もなくなります。

多言語対応

日本語・英語・中国語(繁体・簡体)・韓国語などに対応し、宿泊客が自分の言語で手続きを進められます。画面表示だけでなく、予約確認メールや案内文の自動送信まで多言語化されているかが実務上のポイントです。

事前チェックイン

来館前に、宿泊客自身のスマートフォンから氏名・住所・連絡先やパスポート情報を登録しておける機能です。当日はQRコードをかざすだけで済むため、チェックインにかかる時間を大幅に短縮できます。団体客やグループ客が多い施設ほど効果が出やすい機能です。

決済機能

クレジットカードやQRコード決済に対応し、現地精算を無人化します。現金決済のニーズが残る施設向けには、自動つり銭機との連携オプションを用意しているサービスもあり、キャッシュレス化だけでは取りこぼしてしまう層にも対応できます。

コールセンター・ビデオ通話サポート

操作に迷った宿泊客を、オペレーターが遠隔で支援する機能です。多言語対応のコールセンターをオプション提供しているサービスもあり、完全無人運営でも「困ったときに人が出てくる」導線を確保できます。デジタル操作が苦手なゲストへの対策として有効です。


セルフチェックインシステムを導入するメリット

人件費の削減と人手不足の解消

フロント業務を自動化することで、スタッフをチェックイン対応から解放できます。宿泊施設の慢性的な人手不足に対して、最も即効性のある解決策の一つです。削減された人件費は利益率の改善に直結します。

宿泊客の待ち時間をゼロに近づける

繁忙期でもチェックイン端末が複数人を同時に処理できるため、フロントの行列が解消されます。事前チェックインに対応しているシステムであれば、来館時はQRをかざすだけで完了し、顧客満足度の向上にもつながります。

24時間・深夜チェックインに対応

スタッフが不在の深夜・早朝でも宿泊客が自己完結でチェックインできます。夜間フロントのコスト削減に有効なだけでなく、フライト遅延などによる深夜到着にも柔軟に対応できます。

外国人観光客にスムーズに対応

多言語対応のシステムなら、外国語堪能なスタッフを配置しなくてもインバウンド対応が可能です。外国語対応人材の増員・配置が難しい施設でも、外国人観光客の受け入れ体制を整えられます。

ヒューマンエラーの防止

チェックインの入力項目が標準化・自動チェックされるため、本人確認漏れや宿泊者名簿の転記ミスなどを防げます。宿泊者名簿は行政機関への提供義務を伴う法定帳簿であり、記載漏れは行政指導の対象になり得るため、この効果は見逃せません。

スタッフを付加価値の高い業務に振り向けられる

事務的なチェックイン処理から解放されたスタッフは、館内案内や観光提案といった、施設の評価に直結する接客に時間を使えるようになります。省人化は「人を減らすこと」だけでなく、「人の使い方を変えること」でもあります。


導入前に知っておきたいデメリットと対策

メリットの大きい仕組みですが、導入前に把握しておくべき注意点もあります。いずれも事前の設計で対策が可能です。

デメリット具体的なリスク対策
デジタル操作が苦手なゲストが戸惑う高齢の宿泊客が操作できず、結局スタッフが呼ばれるピクトグラム中心の操作案内を掲示する/有人対応のコールセンターを併用する
システム障害・通信障害のリスク停電やネットワーク断でチェックインが止まるキーボックスなど代替の鍵受け渡し手段を用意し、緊急連絡フローを文書化しておく
対面接客の機会が減るアップセルやリピーター育成の接点が失われるチェックイン画面での館内・観光案内や、滞在中のチャット導線で補完する
初期費用と機器設置スペースが必要特に自動精算機は投資額が大きい補助金の活用を前提に計画する/まずはタブレット型で小さく始める
自治体の条例で無人化が制限される場合がある国の基準を満たしても、条例で常駐が求められるケースがある計画段階で管轄の保健所に必ず事前相談する

セルフチェックインシステムの費用相場

費用体系は「初期費用+月額料金」が基本です。月額料金は端末1台ではなく1室あたりの料金となっている場合が多い点に注意が必要です。

費用区分目安
初期費用(タブレット型・クラウド型)0円〜10万円程度(チェックイン端末込みのプランもあり)
初期費用(自動精算機)1台あたり300万〜700万円程度
月額料金(タブレット型・クラウド型)1,500円〜数万円/室
月額料金(PMS一体型・精算機一体型)数万円〜(要見積もり)
オプション費用スマートロック本体、決済端末、自動つり銭機連携、コールセンター利用料など

料金体系は「固定制」と「従量課金制」の2つ

料金タイプメリットデメリット向いている施設
固定料金制(部屋数課金)費用が一定で予算管理しやすい閑散期も一定額が発生稼働が安定している中〜大規模施設
従量課金制(チェックイン件数課金)使った分だけの支払いで済み、初期の心理的ハードルが低い繁忙期に費用が増加繁閑差が大きい施設、小規模民泊、開業直後の施設

稼働率が読みにくい立ち上げ期は従量課金制、稼働が安定してきたら固定料金制、というように両方の体系を用意しているサービスを選んでおくと、運営フェーズの変化に対応しやすくなります

補助金の活用も検討する

従来の「IT導入補助金」は、2026年度から「デジタル化・AI導入補助金」へ名称が変更されました。ITツールの導入にとどまらず、AI活用やDX推進まで対象を広げた制度で、セルフチェックインシステムやPMSも引き続き対象になり得ます。クラウド利用料や、条件を満たせばタブレットなどのハードウェア費用も補助対象です。

このほか、宿泊業向けには省力化投資を支援する補助制度も用意されています。制度名・補助率・締切は年度ごとに変わるため、必ず最新の公募要領を確認し、申請には事前にGビズIDプライムアカウントを取得しておきましょう。導入したいシステムが補助対象ツールとして登録されているかも、事前確認が必要です。

参考:デジタル化・AI導入補助金 公式サイト


旅館業法への対応は大丈夫?【2025年4月改正対応】

セルフチェックインの導入で最も見落とされやすいのが、法令要件への対応です。ここは直近2年で大きく動いている領域なので、古い情報のまま計画を進めないよう注意してください。

2025年4月1日:フロント(玄関帳場)の要件が見直された

旅館業では原則としてフロントの設置が求められてきましたが、2018年6月の施行令改正でICT設備による代替が認められ、2025年4月1日には厚生労働省の「旅館業における衛生等管理要領」が改正されました。この改正により、従業員との対面面接によらない本人確認の類型が新たに追加され、自動チェックイン機による本人確認(顔の録画を含む)が明確に認められています。あわせて、これまで旅館・ホテル営業のみを対象としていた玄関帳場の要件が、簡易宿所営業にも適用されることになりました。

参考:厚生労働省「旅館業における衛生等管理要領の一部改正について」

「おおむね10分で駆けつけられる体制」が前提

スタッフの常駐を不要とするには、ICTによる運用に加えて、緊急時におおむね10分程度で職員が駆けつけられる体制が求められます。「近くに住んでいる」といった曖昧な説明では認められず、自治体によっては具体的な管理体制の明示を求められます。無人化を前提に物件を選ぶ場合は、この距離要件を最初の条件に組み込んでおくと安全です。

宿泊者名簿の記載事項【2023年12月改正】

2023年12月13日施行の改正旅館業法により、宿泊者名簿の記載事項から「職業」が削除され、「連絡先」が追加されました(旅館業法第6条)。この改正は旅館業法と特区民泊が対象で、住宅宿泊事業法(民泊新法)は対象外のため「職業」欄が残ります。運営形態によって必要項目が変わるため、システム側の入力項目が自施設の根拠法令に合っているかを必ず確認しましょう。

根拠法令基本項目に加えて記載が必要な事項「職業」欄
旅館業法
(ホテル・旅館・簡易宿所)
連絡先不要(2023年12月13日に削除)
国家戦略特別区域法
(特区民泊)
連絡先、滞在期間不要(2023年12月13日に削除)
住宅宿泊事業法
(民泊新法)
職業、宿泊日必要(改正対象外)

※基本項目は氏名・住所。日本国内に住所を有しない外国人の場合は、国籍と旅券番号もあわせて記載します。
参考:大阪府「宿泊者名簿の記載徹底について」

また、宿泊者名簿は作成の日から3年間の保存義務があります(旅館業法施行規則第4条の2第1項)。電磁的方法による作成・保存についても、正確な記載が確保され、必要に応じて速やかに出力・提示できる状態であれば認められる運用とされているため、クラウド管理は法令上も問題ありません。

参考:大阪市「宿泊者名簿への記載事項について」

自治体の「上乗せ条例」に必ず確認を

国の基準が緩和されても、自治体が独自により厳しい基準(上乗せ条例)を定めている場合があります。特に大都市圏では、常駐義務を維持していたり、駆けつけ要件を厳格に運用していたりするケースがあります。また、条例の改正時期は自治体ごとに異なるため、国の改正がそのまま適用されるとは限りません。

導入を決める前に、必ず管轄の保健所へ事前相談を行ってください。導入予定のシステムが最新の法令に準拠しているか、今後の法改正への対応が追加費用なしで行われるかも、あわせてベンダーに確認しておくと安心です。


フロントを無人化する場合に必要な4つの設備

玄関帳場を設置せずに運営する場合は、その代替設備として次の4点を備える必要があります。セルフチェックインシステムを選ぶ際は、これらを満たせる構成になっているかを必ず確認してください。

① 本人確認設備

ビデオカメラや顔認証、自動チェックイン機によって、鮮明な画像で宿泊者本人を確認できる設備です。2025年4月の改正で、自動チェックイン機による本人確認(顔の録画)が代替方法として明確に認められました。AIによるパスポートの自動読み取り機能があれば、外国人宿泊者の国籍・旅券番号の記録も同時に処理できます。

② 緊急通話・連絡設備

宿泊客がトラブルや体調不良に見舞われたとき、すぐに運営者と連絡を取れる手段の確保が必要です。インターホン、専用電話、ビデオ通話などが該当します。多言語対応のコールセンターをオプションで用意しているサービスであれば、外国人宿泊客の緊急連絡にも対応できます。

③ 客室鍵の適切な受渡設備

スマートロックやキーボックスなど、宿泊者へ確実に鍵を渡せる仕組みが必要です。ここで重要なのは、本人確認が完了する前に鍵を渡す運用は認められないという点です。チェックイン完了と連動して暗証番号が発行される、あるいはアプリで解錠権限が付与される仕組みであれば、この要件を自然に満たせます。

④ 出入り確認設備

宿泊者以外の人物の出入りを確認できる防犯カメラ等の設置が求められます。あわせて、駐車場から玄関帳場(または代替設備)を通らずに直接客室へ出入りできる構造は認められないため、建物の動線設計も確認が必要です。


セルフチェックインシステムの選び方

スマートフォンでチェックイン手続きをする様子

① 操作のしやすさ

スタッフにも宿泊客にも直感的に使えるUIであることが前提です。無料トライアルやデモンストレーションで実際に確認しましょう。特に高齢者や初来日の外国人が迷わないかを基準にすると失敗しにくくなります。

② 事前チェックインへの対応

来館前に情報入力を済ませておける機能があると、当日の手続きが大幅に短縮されます。団体客やグループ客が多い施設では、同行者分の情報も事前入力できるかを確認してください。

③ 多言語対応の範囲

英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語への対応が最低限の目安です。インバウンド客が多い施設では、画面表示だけでなく、自動送信メールやサポート窓口も多言語対応しているかまで確認しましょう。

④ 外部システムとの連携範囲

既存のPMS・スマートロック・サイトコントローラー・決済システムと連携できるか確認しましょう。連携できない場合、二重管理が発生し業務が非効率になります。導入検討の初期段階で、現在使っているサービス名を伝えて連携可否を確認するのが確実です。

⑤ 料金体系(固定制 vs 従量課金制)

前述のとおり、稼働率の安定度によって有利な料金体系が変わります。両方の体系を用意しているサービスなら、運営状況に応じて選択できます。契約単位が「1部屋ごと」か「1施設ごと」かによっても総額が変わるため、見積もり時に確認しておきましょう。

⑥ サポート体制と法改正対応

システム障害や操作不明時に迅速に対応してもらえるか、365日対応可能かを確認しましょう。加えて、法改正が続く領域である以上、法令アップデートが追加費用なしで提供されるかは重要な選定基準です。


おすすめセルフチェックインシステム5選 比較表

サービス名提供会社タイプ多言語スマートロック連携事前チェックイン主な対象施設
maneKEY株式会社電縁チェックイン特化型ホテル、旅館、民泊
minpakuINエイジィ株式会社民泊向け特化型民泊、ホテル
FlexIN株式会社情報創研チェックイン特化型日英中韓民泊、ホテル、オフィス
HOTEL SMART株式会社AishipPMS一体型ホテル、旅館
AirHost ONEAirHost株式会社PMS一体型ホテル、民泊

※機能・料金は変更される場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

maneKEY(マネキー)

株式会社電縁が提供するスマートチェックインシステムです。AIによるパスポートの自動読み取りと本人認証を搭載し、宿泊台帳とパスポートデータをクラウド上で保管するため、場所にとらわれない台帳管理を実現できます。

最大の特徴は料金体系の柔軟性で、チェックイン件数に応じた完全従量課金制と、部屋数に応じた月額固定料金の2つから選べます。スマートロックはRemoteLOCKとSESAMEに対応し、暗証番号の発行やキーボックスでの受け渡しなど、施設のオペレーションに合わせたカスタマイズも可能です。自動つり銭機「PayCube」との連携オプションを使えば、タブレット型の手軽さを保ったまま現金精算にも対応できます。旅館業法に則ったチェックインフローを確立しており、maneKEYを導入して運営許可を得た施設も多数あります。ホテル・旅館・民泊まで幅広い業態に対応する、汎用性の高い一択です。

minpakuIN(ミンパクイン)

エイジィ株式会社が提供する、民泊・ホテル向けのセルフチェックインシステムです。義務づけられている宿泊情報・パスポート情報の管理をクラウド上で行い、運営会社はプライバシーマークを取得しているため、個人情報の取り扱い面で安心感があります。

各種スマートロックや決済機能との連携により、鍵の受け渡しやレジ業務を無人化・省人化できます。24時間・4か国語対応のコールセンターをオプションで利用できる点が特徴で、深夜帯に外国人ゲストが操作に迷った場合でも人的サポートを確保できます。IoTを活用した部屋割り機能や現地決済機能も備えています。

FlexIN(フレックスイン)

株式会社情報創研が提供する、低価格帯のセルフチェックインシステムです。1室あたり月額1,500円程度からという業界最安値水準でありながら、ビデオ通話による本人確認、宿泊者台帳の取得、パスポートデータ取得、手書きサインの取得と機能は充実しています。

日本語・英語・中国語・韓国語に対応し、予約情報の自動連携や自動メール通知、統計レポート作成にも対応。Webベースのシステムのためアップデートに追加費用がかからない点も強みです。宿泊施設だけでなくマンスリーマンションや企業の受付にも活用でき、コストを最優先したい小規模施設に向いています。

HOTEL SMART(ホテルスマート)

PMS一体型のオールインワンシステムです。セルフチェックイン機能に加えて、予約エンジン・清掃管理・売上管理まで宿泊施設の運営に必要な機能を網羅しており、システムを一本化したい施設に適しています。

AI顔認証による本人確認、24時間のコールセンター対応、パスポート取得機能、顧客台帳の保管機能を備え、スマートロック連携による鍵番号の伝達まで対応。クレジット・QRコード決済から現金取り扱い型まで対応した自動チェックイン機もラインナップしており、一棟貸しや民泊のような小規模施設からチェーンホテルまで、幅広い規模に対応できます。

AirHost ONE(エアホストワン)

民泊・Airbnb・無人ホテルの運営で、日本とシンガポールにおいて約10年の運営実績を持つサービスです。複数OTAの予約を一元管理しながらセルフチェックインを自動化できるため、多施設を運営する法人オーナーに向いています。

特徴的なのは宿泊者用モバイルアプリで、旅行前からチェックアウトまで必要な情報・サービスの案内をアプリ上に集約できます。館内案内や観光案内に加え、そのまま予約や注文も可能なため、チェックイン業務の効率化だけでなくゲスト単価の向上にも貢献します。

選定に迷ったときの判断軸

  • 既存のPMSを使い続けたい:チェックイン特化型(maneKEY、FlexIN、minpakuIN など)
  • PMSごと刷新したい:PMS一体型(HOTEL SMART、AirHost ONE など)
  • 稼働率が読めない・小規模で始めたい:従量課金制に対応したサービス
  • 現金決済を残したい:自動つり銭機・精算機と連携できるサービス
  • 滞在中の体験まで設計したい:ゲストアプリ型(AirHost ONE など)

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maneKEYの導入事例

実際にmaneKEYを導入した施設が、どのような課題をどう解決したのかを3例紹介します。施設タイプも課題も異なる事例なので、自施設に近いケースを参考にしてください。

The Peak Villa Suite Hokkaido(北海道・東川町)|客室増加にともなう「待たせる問題」を解消

Sophia Bliss株式会社が運営する、北海道上川郡東川町のアパートメントスタイルの宿泊施設です。「ミネラルウォーターで暮らす、自然豊かな町で”上質なライフスタイル”を提供する」をコンセプトに掲げています。

導入前の課題は、チェックイン・チェックアウト業務を担当者1名で回していたことでした。客室を1室から4室へ増やすタイミングで、宿泊客の出入りが重なるとどちらかを必ず待たせてしまう状況が発生していました。

導入後の変化として、maneKEYのタブレットをエントランスに入ってすぐの場所に設置したことで、以下の効果が得られたと評価されています。

  • 来客のたびに飛沫防止の衝立を立てたフロント台を設置し、エントランスで宿泊台帳を記入してもらう必要がなくなった(フロントの省スペース化
  • 宿泊客だけで、事前または当日に宿泊台帳の記入・顔写真・パスポートの撮影を行えるため、チェックインにかかる時間を短縮できた

客室の鍵にはスマートロック「SESAME」を導入し、maneKEYアプリから施錠・解錠が可能な構成としています。少人数運営で客室数を増やしたい施設にとって参考になる事例です。

FUTABA HOTEL(東京都荒川区)|事前登録と多言語対応でインバウンド受付を効率化

草心デジタル株式会社が運営する、JR山手線・日暮里駅から徒歩5分に立地するホテルです。メゾネットタイプとデラックスタイプの客室を用意し、オートロック・家具家電・CATV・無料Wi-Fiを完備。短期滞在から長期滞在まで対応しています。

maneKEYはエントランスに入ってすぐのレセプションテーブルに設置されました。都内各観光名所へのアクセスが良く外国人観光客の利用が見込まれる立地のため、多言語対応と事前登録機能が導入の決め手となっています。

  • 宿泊客が事前に宿泊者情報やパスポートを登録できるため、チェックイン当日にかかる時間を削減できた
  • 多言語対応により、外国語対応に長けたスタッフの増員・配置が難しくても外国人観光客への対応が可能になった
  • オプションのスマートロック連携により、鍵の受け渡しも無人で実施できるようになった

都市部でインバウンド比率が高く、多言語人材の採用に苦戦している施設に近いモデルケースです。

RIO新宿(東京都新宿区)|現金決済に対応しながらチェックインを無人化

新大久保駅・歌舞伎町から徒歩5分に位置し、観光・出張・女子会利用など幅広い顧客層に支持される都内のホテルです。人手不足の課題を解消するためセルフチェックインシステムの導入を検討していました。

システム選定で重視した3つの要件は次のとおりです。

  1. 使いやすくシンプルな機能であること
  2. 手頃な価格で導入できること
  3. 現金決済に対応できること

maneKEYは、シンプルな機能構成と予算内で導入可能な価格設定に加え、スマートロック連携によるキーレス化が実現できる点が評価されました。さらに自動つり銭機「PayCube」と連携することで、現地での現金精算にも対応しています。

導入後の効果として、チェックイン業務の自動化が進み、スタッフの業務負担が大幅に軽減され、人手不足の課題が解消されました。加えて、現金精算を希望するゲストを取りこぼすことなく運営を継続できている点も成果として挙げられています。

PayCubeはコンパクトな設計で硬貨1,180枚・紙幣500枚を収納でき、つり銭切れのリスクを抑えられます。貨幣の移動距離は循環型つり銭機の約10分の1で詰まりにくい構造のため、現金精算時のトラブルも最小限に抑えられます。連携オプションの利用料金は、初期費用が1施設あたり150,000円(税別)、月額費用が1部屋あたり100円(税別)です。※料金は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

キャッシュレスだけでは不安が残る施設にとって、大型のKIOSK端末を導入せずに現金対応と無人化を両立できることを示した事例です。


導入までの流れ

セルフチェックインシステムの導入は、次の6ステップで進めるとスムーズです。特にSTEP2を後回しにすると計画のやり直しが発生しやすいため、順番に注意してください。

STEP1:課題と目的の整理

まず「何を解決したいのか」を明確にします。完全無人化を目指すのか、繁忙時間帯の混雑緩和なのか、夜勤コストの削減なのかによって、必要な機能も予算感も変わります。この段階で優先順位をつけておくと、後の比較検討がぶれません。

STEP2:管轄保健所への事前相談

フロントの無人化を検討する場合は、この段階で必ず管轄の保健所に相談します。国の基準を満たしていても、自治体の条例で常駐が求められるケースがあるためです。設備を発注してから条例上の制約が判明すると、計画の大幅な見直しが必要になります。

STEP3:資料請求・デモの実施

2〜3社に絞って資料請求し、可能であればデモや無料トライアルで実際の画面を確認します。このとき、現在使っているPMS・サイトコントローラー・スマートロックの製品名を具体的に伝えて、連携可否を確認することが重要です。連携できないと二重入力が発生し、省人化の効果が損なわれます。

STEP4:補助金の申請準備

補助金を活用する場合は、GビズIDプライムアカウントの取得など事前準備に時間がかかります。アカウント発行には日数を要するため、導入時期から逆算して早めに着手しましょう。導入予定のシステムが補助対象ツールとして登録されているかも、この段階で確認します。

STEP5:導入・スタッフ研修・運用ルールの整備

機器の設置と設定に加えて、スタッフ向けの操作研修を行います。あわせて、システム障害時や通信断時の代替フロー(キーボックスでの鍵受け渡し、緊急連絡先の掲示など)を文書化しておきましょう。無人運営では、トラブル時の手順が決まっているかどうかが対応品質を左右します。

STEP6:運用開始後の改善

チェックインの所要時間、問い合わせ件数、操作でつまずいたゲストの傾向を確認し、案内表示や画面の文言を調整していきます。特に導入直後は、想定外の質問が集中しやすいポイントを洗い出して掲示物に反映すると、問い合わせ件数を大きく減らせます。


よくある質問(FAQ)

Q. セルフチェックインシステムの費用はどれくらいかかりますか?

タブレット型・クラウド型は初期費用0〜10万円程度、月額は1室あたり1,500円〜数万円が目安です。現金対応の自動精算機を含む大型システムは1台300〜700万円かかる場合もあります。補助金の対象となるシステムもあるため、コスト軽減策として確認してみましょう。

Q. 旅館業法に違反しませんか?

法令に対応したシステムを選び、必要な設備要件を満たせば問題ありません。フロントを無人化する場合は、本人確認設備・緊急通話連絡設備・鍵の受渡設備・出入り確認設備の4点と、おおむね10分で駆けつけられる体制が必要です。ただし自治体が独自基準を設けている場合があるため、管轄保健所への事前相談は必ず行ってください。

Q. 2025年の法改正で何が変わりましたか?

2025年4月1日に「旅館業における衛生等管理要領」が改正され、従業員との対面面接によらない本人確認の類型が追加されました。自動チェックイン機による本人確認が正式に認められ、簡易宿所営業にも玄関帳場の要件が適用されるようになっています。

Q. デメリットはありますか?

高齢者やデジタル操作が苦手なゲストが戸惑うケースや、システム障害時のリスクが挙げられます。コールセンターサービスの併用、わかりやすい操作案内の掲示、キーボックスなど代替手段の用意で対策できます。

Q. 小規模な民泊でも使えますか?

はい。民泊向けに特化した低価格プランを提供しているシステムも多く、月額1,500円程度から始められるものもあります。スマートロックと組み合わせれば、完全無人での運営も実現できます。

Q. 現金決済を残したまま無人化できますか?

可能です。大型の自動精算機を導入しなくても、タブレット型のセルフチェックインシステムに自動つり銭機の連携オプションを追加することで、現金精算を希望するゲストにも無人で対応できます。

Q. 既存のPMSやOTAとの連携はできますか?

多くのシステムがサイトコントローラーや主要PMSとの連携に対応していますが、対応範囲はシステムによって異なります。導入前に自施設で使っているシステム名を挙げて連携可否を必ず確認してください。

Q. 宿泊者名簿は紙で残さなくてよいのですか?

正確な記載が確保され、必要に応じて速やかに出力・提示できる状態であれば、電磁的方法による作成・保存が認められる運用とされています。保存期間は作成の日から3年間です(旅館業法施行規則第4条の2第1項)。


まとめ

タブレット端末でサインをする宿泊客

セルフチェックインシステムは、人件費削減・人手不足解消・インバウンド対応・24時間対応を同時に実現できる、宿泊施設のDXにおけるコアツールです。2025年4月の要件改正によって非対面の本人確認が正式に認められ、無人運営は特別な選択肢ではなくなりました。

システム選びでは、種類(PMS一体型・特化型など)・費用体系・旅館業法への対応・外部システムとの連携・多言語対応の5点を軸に比較することをお勧めします。あわせて、管轄自治体の条例確認を計画の初期段階で済ませておくと、後戻りを防げます。

導入事例で見たとおり、少人数運営の小規模施設から都市部のインバウンド対応ホテルまで、課題は施設ごとに異なります。まずは無料トライアルやデモンストレーションを活用して、自施設に最適な一択を見つけてみてください。


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