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神奈川県の県民割を徹底解説!対象者や割引率・事業者の手続きなど

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県民割は、地域観光事業支援策として観光業者や観光客に広く注目されている施策です。全国の観光振興策である「GoToトラベル」が新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となり、その代替策として2022年7月から始まりました。

ここでは、神奈川県の県民割である「かながわ旅割」について、その概要や割引率・スキームや実施の際に必要なステップなどを解説します。神奈川県内の旅行事業者の方は、ぜひ参考にしてください。

 

1.神奈川県の県民割「かながわ旅割」とは?


そもそも県民割とは、観光庁が推進する地域観光事業者支援事業です。2021年3月26日に発表され、2021年4月からスタートしています。

新型コロナウイルスの影響で旅行客が減少し、打撃を受けた旅行事業者を支援するために始まりました。感染拡大の状況がステージⅡ相当以下と判断された都道府県において、都道府県が独自に宿泊費用の割引や旅行で使えるクーポン券の付与を実施します。費用は事業者ではなく都道府県が負担し、割引によって観光客の増加も見込めるため、観光事業者にとっては非常にメリットの大きい事業です。

もともと全国的に展開されていた観光支援事業がGoToトラベルですが、新型コロナウイルスの感染拡大により実施が延期され、その代替策として県民割が始まりました。2022年7月現在、2022年8月31日宿泊分まで実施されることとなっています。

神奈川県で実施されている県民割は「かながわ旅割」と呼ばれています。

2.神奈川県の県民割「かながわ旅割」の対象者と割引率

かながわ旅割の対象や要件は以下のとおりです。

・対象:神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、山梨県、静岡県在住者による神奈川県内の旅行
・要件:3回のワクチン接種歴orPCR検査結果で陰性

かながわ旅割の利用には、原則3回目のワクチン接種証明か、PCR検査による陰性証明が必要になります。

かながわ県割では、以下のとおり旅費の割引と神奈川県内で利用できるクーポンが付与されます。


出典:観光かながわNOW「『かながわ旅割』特設ページ」
割引額は最大50%で、割引上限額は5,000円です。また、旅行代金に応じてクーポン付与額は異なります。
なお、OTAを利用して予約する場合、1人あたり旅行代金が上の図で設定された金額を下回る場合でも、複数人・複数日程で利用し合計旅行代金が設定金額を上回る場合は、予約単位ごとに割引とクーポン付与が行われます。

かながわ旅割についての詳細は、特設ページをご覧ください。
かながわ旅割特設ページ

3.事業者がかながわ旅割を利用するための4つのステップ


事業者がかながわ旅割を利用するためには、事前登録や精算などの手続きが必要です。ここでは、4つのステップを解説します。

3-1.事前登録

各都道府県・エリアでの県民割実施要項を確認し、対象事業者登録申込書やそのほか必要書類を提出し、事前登録を行います。

3-2.かながわ旅割の対象であることを周知

事業を実施するために、かながわ旅割が適用されることをHPや予約サイトなどに明記し、宿泊客に周知しましょう。

3-3.事業者区分ごとの割当通知と割引額での販売

登録が終わったら、事業者区分ごとに審査を受け、審査に通ったのち割当通知を受けます。
審査は、客室の規模や販売希望額、宿泊実績などに基づいて行われます。割当通知では、対象となる宿泊日数や人数の範囲が定められます。

事業者は、割当通知の範囲内でプランを販売します。販売は、助成金を割り当てた金額、つまり県民割・ブロック割が適用されたのちの金額で実施する必要があります。

3-4.精算

宿泊が終わったら、実績報告書を提出し、都道府県に助成金交付申請を行います。申請が受理された後、助成金が交付されます。なお、精算時に使用した書類は一定の期間保管する必要があります。

4.神奈川の県民割を理解して宿泊者数増加につなげる


今回は、神奈川の県民割である「かながわ旅割」について、実施エリアや対象者・割引率、事業者の利用ステップについて解説しました。GoToトラベルの代替策として注目されているかながわ旅割は、活用することで宿泊者数の増加が見込めます。利用には事前申請や助成金交付申請などの手続きが必要です。実施要件は、新型コロナウイルスの感染状況によって変わる可能性があるので、最新情報を随時チェックしてください県民割・ブロック割の最新情報を随時チェックし、ぜひ有効活用してみてください。

5.非接触でチェックインが行えるセルフチェックインシステムにも注目


セルフチェックインシステムとは、ホテルのチェックインをゲスト自身が行えるシステムのことです。セルフチェックインシステムを利用すると、フロントでのチェックイン業務が効率化できます。

予約後、ゲストに事前にQRコードが発行されます。それをセルフチェックインシステム端末にかざすと端末が自動で本人確認を実施し、チェックインが完結します。スマートロックと連携することで、アプリを使って解錠したり、端末に表示された暗証番号を利用したりして、鍵の受け渡しまでを一貫して自動化できます。

ゲストと接触することなくチェックインが行えるため、コロナ禍でもお客様・従業員双方にとって安心・安全です。また、AIが宿泊者のパスポート情報や映像から本人確認を行ってくれるため、対面でなくても法令に則った確かな本人確認が可能です。

セルフチェックインシステムの導入を検討されている方は、以下からお気軽にご連絡ください!