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コインランドリー経営は無人でできる?実態と経営のポイントを解説

コラム無人ビジネス

無人でできるビジネスを探している方の中には、コインランドリー経営に着目している方もいらっしゃるでしょう。コインランドリー経営は、土地の有効活用方法として注目されているビジネスですが、果たして無人でも運営できるのでしょうか。

今回は、コインランドリー経営の実態やメリット・デメリット、経営に成功するためのポイントについて解説します。コインランドリー経営を検討している方は、ぜひご覧ください。

コインランドリー経営とは


コインランドリー経営は、空いている土地や建物を活用して、洗濯用の設備を導入し、コインランドリーとして利用してもらって収入を得ることです。

自分で土地や建物を用意してゼロから経営する方法のほか、フランチャイズに加盟して、加盟店として運営する方法があります。ほかにも、すでに土地を持っており、経営は誰かに任せたいという場合は、コインランドリー事業者に土地を貸し出し、賃料を収入として得る方法もあります。

コインランドリー経営は儲かる?

コインランドリー経営を考える方の多くが気になるのが、「儲かるか」ということでしょう。結論からいうと、コインランドリー経営は単価が安いため、大幅に稼ぐことは難しいです。

しかし、景気や流行に左右されにくいビジネスであり、ランニングコストもあまりかからないため、多くの利用客を集められれば、大きな収入源になる可能性もあります。

コインランドリー経営は無人でもできる?

コインランドリー経営は、完全に無人で行えるわけではありません。機器の点検や清掃など、定期的に立ち入ってメンテナンスする必要があります。そのため、「必要な機器を置けば、あとは放置してもよい」というわけではない点に注意が必要です。

しかし、スタッフが常駐する必要はありません。人件費やランニングコストがあまりかからないため、経営しやすいビジネスと言えるでしょう。

コインランドリー経営のメリット


コインランドリー経営のメリットは、以下のとおりです。

  • 景気や流行に左右されない
  • ランニングコストがあまりかからない
  • 節税につながる


洗濯は、日常生活に不可欠な行為です。そのため、景気や流行にあまり左右されず、リピーターを獲得できれば安定した売上をあげられるというメリットがあります。

また、基本的にはセルフサービスであるため、人件費があまりかかりません。ランニングコストとしてかかるのは、水道代や電気代、メンテナンス費用などです。機械が稼働していない時は水道代がかからないため、ランニングコストが安く済むのはメリットです。

さらに、コインランドリー経営は節税にもつながります。たとえば、「中小企業経営強化税制」により、一定の設備投資における即時償却または税額控除されます。ほかにも、「固定資産税の特例」により、固定資産税が3年間免除されたり、「小規模宅地等の特例」により、400平米までを限度として、土地の相続税評価額が80%程度減額されるなど、特例によってさまざまな優遇措置が適用されるのです。

コインランドリー経営のデメリット


一方、コインランドリー経営には以下のようなデメリットがあります。

  • 初期費用が高い
  • 客単価が低く、競合との差別化も難しい
  • セキュリティを強化する必要がある


コインランドリー経営を更地から始める場合は、洗濯機・乾燥機などの設備導入費用や、設備工事・内装工事費用がかかります。設備のスペックや台数にもよりますが、初期費用は約3,000〜4,000万円ほどかかると理解しておくべきでしょう。

もちろん、もともとコインランドリー用に使われていた土地を活用できる場合は、さらに初期費用を削減できます。しかし、初期費用が高く、開業のハードルが高い点には注意が必要です。

また、客単価が低く、大きな売上をあげるのが難しい点もデメリットです。売上をアップさせるためには多くの利用客を集めることが大切ですが、コインランドリーという性質上競合との差別化が難しいのも難点です。

さらに、多くの方に利用してもらうためには、セキュリティを強化する必要があります。強盗や下着泥棒といったセキュリティリスクを防ぐためには、監視カメラを設置したり、トラブルに迅速に対応できる体制を整えたりすることが重要です。

コインランドリー経営に成功するためのポイント


コインランドリー経営で成功したい方は、以下のポイントを理解するとよいでしょう。

  • 立地・設備を見極める
  • 清掃やメンテナンスを徹底する
  • 競合との差別化を心がける


まずは、立地と導入する設備を見極めることが大切です。入念なリサーチを行い、利用してくれる層が多く、安定した売上を見込める立地を選定しましょう。

また、立地によってニーズは異なり、導入すべき設備も変わります。ファミリー層の利用が多い場合は、大型の洗濯機や乾燥機を導入することが大切です。逆に、一人暮らしの方が多い場合は、小型の設備を多く導入し、稼働率を上げられるようにしましょう。

清掃やメンテナンスを徹底し、安心して利用できる店舗を維持することもポイントです。特にコインランドリーでは、衣服の糸くずや埃、ペットボトルなどのゴミが溜まってしまいがちです。こまめに清掃して、清潔な店内を保ちましょう。

さらに、競合と差別化できるよう工夫することも大切です。女性客が利用しやすいようにおしゃれな内装デザインにする、待ち時間に利用できるよう無料Wi-Fiやテレビを設置する、などの工夫が挙げられます。

まとめ


今回は、コインランドリー経営の実態やメリット・デメリット、成功させるためのポイントなどを解説しました。コインランドリー経営は、完全に無人で運営することは難しいものの、人件費やランニングコストを抑えやすいビジネスです。空いている土地を有効活用したい方は、コインランドリー経営に挑戦してみてはいかがでしょうか。その際は、セキュリティを強化したり、競合と差別化できるようさまざまな工夫を行ったりと、集客率アップを目指してみてください。