無人チェックインのやり方は、「セルフチェックインシステム」「スマートロック」「宿泊管理システム(PMS)」の3つを組み合わせるのが正解です。この3つが連携すれば、予約の取得からチェックイン、鍵の受け渡し、精算までをすべて自動化でき、フロントにスタッフが常駐する必要がなくなります。
ただし、「どのシステムを選べばいいのか」「法律的に本当に無人で大丈夫なのか」「現金対応はどうするのか」——いざ導入を検討すると、こうした疑問が次々に出てくるのではないでしょうか。
本記事では、無人チェックインのやり方を仕組みの基本から具体的なシステム選定、法規制への対応まで網羅的に解説します。
なお、「まずはシステムの全体像や費用感をサクッと把握したい」という方には、AIによる本人認証と5カ国語対応を備えたスマートチェックインシステム「maneKEY(マネキー)」がおすすめです。
導入事例や料金プランがまとまっているので、自施設に合うかどうかの判断材料として役立つでしょう。
無人チェックインとは?導入が急増している背景
民泊やホテルにおける無人チェックインとは、フロントスタッフが常駐しなくても、ゲストが自分自身で受付手続きを完了できる仕組みのことです。
近年、人件費の高騰やインバウンド需要の回復を背景に、そのやり方を模索する宿泊事業者が急速に増えています。
無人チェックインの仕組みと基本的な流れ
無人チェックインの基本的なやり方はシンプルで、大きく分けると次の4ステップで成り立っています。
- ゲストが予約を完了
- 宿泊管理システム(PMS)を通じてチェックイン案内が自動で送信
- タブレット端末やスマートフォンで本人確認・宿泊者情報の入力
- スマートロックの暗証番号やQRコードが発行され、ゲスト自身で客室に入室
これが一連の流れです。
つまり、予約からチェックイン、鍵の受け渡しまでをすべてデジタルで完結させるのが、無人チェックインの基本的な考え方といえるでしょう。
人手不足・コスト削減が導入数を増やしている状況
セルフチェックインシステムの導入が加速している理由は大きく3つあります。
1.深刻な人手不足
1つ目は、深刻な人手不足です。宿泊業界は慢性的にスタッフの確保が難しく、特に深夜・早朝のフロント対応は大きな負担になっています。
無人チェックインを導入すれば、24時間対応が人手をかけずに実現できます。
2.コスト削減効果の高さ
2つ目は、コスト削減効果の高さです。
セルフチェックインシステムの導入により、フロント人件費を34%から50%以上カットできるケースも報告されています。浮いたコストを清掃品質の向上やサービス改善に回せるのは大きなメリットではないでしょうか。
3.非対面・非接触ニーズの定着
3つ目は、非対面・非接触ニーズの定着です。コロナ禍を経て、対面を避けたいゲストは確実に増えました。
加えて、海外ゲストにとっては言語の壁がないセルフ方式のほうがかえってストレスフリーだという声もあります。
無人チェックインを実現する3つの方法を比較
無人チェックインのやり方は一つではありません。
施設の規模や予算に応じて、大きく3つの方法から選べます。ここではそれぞれの特徴を比較してみましょう。
自動精算機・KIOSK端末(現金対応・大規模施設向け)
ビジネスホテルや中〜大規模施設に向いているのが、自立型の自動精算機(KIOSK端末)です。現金精算やカードキーの発行にも対応しており、既存のホテルオペレーションに組み込みやすいのが強みです。
一方で、1台あたり300万〜700万円という導入コストは無視できません。
5年間の総コストで見ると保守費用も上乗せされるため、投資回収の計画を綿密に立てることが不可欠です。
タブレット型セルフチェックインシステム(低コスト・導入が容易)
最も手軽に始められるのが、タブレット端末を使ったセルフチェックインシステムです。
導入コストが安く、クラウド型のため月額利用料も抑えられます。
たとえば、スマートチェックインシステム「maneKEY(マネキー)」は、タブレット型の代表的なサービスです。AIによるパスポートの自動読み取り・本人認証機能を搭載しており、法令に則った本人確認をフロントスタッフなしで実現できます。
日本語・英語・繁体中国語・簡体中国語・韓国語の5カ国語に対応しているため、インバウンドゲストへの対応も万全でしょう。
料金体系は、チェックイン件数に応じた従量課金プランと月額固定プランの2種類が用意されており、施設の規模に合わせて選べるのも魅力です。スマートロックとの連携で鍵の自動発行にも対応でき、小規模な民泊から中規模ホテルまで幅広くカバーしています。
ただし、タブレット型は現金での精算に対応していないケースが多い点には注意が必要です。
現金対応にしたい場合、自動つり銭機「PayCube」**との連携オプションも提供しています。タブレット型のシンプルさと低コストを維持しながら、現地での現金精算にも対応できるのが大きな特長です。大型のKIOSK端末を導入しなくても現金対応が可能になるため、「キャッシュレスだけでは不安」という施設にとって心強い選択肢になるのではないでしょうか。
【導入事例】ホテル「RIO新宿」——maneKEY × PayCubeで人手不足を解消

実際に、東京・新宿のホテル「RIO新宿」では、maneKEYとPayCubeを組み合わせて導入し、チェックイン業務のスマート化に成功しています。
RIO新宿がシステム選定で重視したのは、「使いやすくシンプルな機能」「手頃な価格」「現金決済への対応」の3点でした。maneKEYはシンプルな機能構成と手頃な価格設定が評価され、さらにスマートロック連携でキーレス化も実現。PayCubeとの連携によって現金精算を希望するゲストにも対応可能となりました。
導入後はチェックイン業務の自動化が進み、スタッフの業務負担が大幅に軽減。現金精算を希望するゲストを取りこぼすことなく運営できているとのことです。「無人化したいけれど、現金対応も捨てられない」という課題を抱える施設にとって、非常に参考になる事例でしょう。
モバイルチェックイン(アプリ・Web完結型)
ゲストが自分のスマートフォンだけでチェックインを完了する方法もあります。施設側に専用端末を置く必要がないため、初期投資をさらに抑えられるのが魅力です。
ただし、ゲストがアプリのダウンロードやWebフォームの操作に慣れていない場合、かえって問い合わせが増えるリスクもあるでしょう。操作手順を丁寧に案内するフォロー体制が欠かせません。
無人チェックインに欠かせないスマートロックの選び方
無人チェックインのやり方を検討するうえで、鍵の受け渡し方法は避けて通れないテーマです。結論から言えば、スマートロックの導入が現時点で最も合理的な選択といえます。
従来の鍵管理(対面・キーボックス)が抱える問題点
対面で鍵を渡す方法は、ホストとゲスト双方にとって時間的な拘束が大きく、深夜到着に対応するのが困難です。
キーボックスは便利に見えるものの、暗証番号の使い回しによる盗難リスクや、セキュリティ面での不安が残ります。コンビニ預かりも利用できる店舗が限られるため、汎用性に欠けるのが実情でしょう。
スマートロックを設置することのメリット
第一に、セキュリティの向上です。物理的な鍵が存在しないため複製される心配がなく、入退室の履歴をリアルタイムで確認できます。
第二に、運用効率の大幅な改善です。ゲストごとに有効期間を限定した暗証番号やQRコードを自動発行できるため、鍵の回収作業が一切不要になります。
そして第三に、ゲスト側の利便性です。スマートフォンや暗証番号だけで入室できるため、鍵の紛失という心配から解放されます。
前述のmaneKEYもスマートロックとの連携に対応しており、チェックイン完了時にタブレット画面へ暗証番号を自動表示する仕組みが用意されています。チェックインから入室までをワンストップで完結できるため、ゲスト体験の向上と運営の省力化を同時に実現できるでしょう。
主要スマートロックサービスの特徴(RemoteLOCK・KEYVOX・MujInn)
現在、宿泊施設向けのスマートロックサービスとして注目されているのが以下の3つです。
RemoteLOCKは、多数のPMSや自動精算機と連携できる汎用性の高さが魅力です。maneKEYとも連携しており、予約情報をもとに宿泊期間だけ有効な暗証番号を自動発行できます。ビジネス用途を想定した高耐久モデルが揃っており、長期運用を見据える施設に適しています。
KEYVOXは、QRリーダー「BCL-QR1」を活用した柔軟な入退室管理が特長です。SESAMEやPiACK IIといった他社ロックとの連携もでき、既存の設備を活かしたい場合に便利でしょう。
MujInnは、PMS機能とスマートロック連携を一体で提供しているサービスです。チェックイン完了時に鍵情報を自動発番する仕組みがあり、ワンストップで無人運営を始めたい方にとっては有力な選択肢になるのではないでしょうか。
無人でも高評価を獲得する「チェックインガイド」の作り方
無人チェックインで最も注意したいのが、「ゲストが迷わないこと」です。
スタッフが不在だからこそ、わかりやすいガイドが最高のおもてなしになります。
ガイドに盛り込むべき5つの必須要素
効果的なチェックインガイドには、次の5つの要素が欠かせません。
1つ目はアクセス情報です。最寄り駅からの道順を「出口番号」まで明示し、ゲスト目線の連続写真でナビゲートすると迷いにくくなります。2つ目は建物への入り方で、オートロックの解除方法や建物外観を昼と夜の両方の写真で示すのがポイントです。3つ目は鍵の解除手順です。スマートロックの操作方法をステップごとに図解しましょう。4つ目はビジュアル重視のレイアウトで、シンプルな英語と画像・矢印・動画リンクを組み合わせれば、言語の壁を大幅に低くできます。5つ目は送付形式で、オフラインでも確認できるPDFがおすすめです。
写真・動画・多言語対応で”迷わせない”工夫
ガイドの質を左右するのは、文章量ではなく「視覚情報の充実度」です。道順は文章で長々と説明するよりも、実際に歩いた動線を撮影した写真を5〜6枚並べるほうが圧倒的に伝わります。
また、海外ゲスト向けには最低でも英語の併記が必須です。maneKEYのように5カ国語対応のシステムを導入していても、ガイド資料が日本語だけでは片手落ちになってしまいます。余裕があれば中国語(簡体字)と韓国語もカバーすると、主要なインバウンド層をほぼ網羅できるでしょう。
送付タイミングと最適なファイル形式
ガイドは、到着の2〜3日前に自動送信するのがベストです。早すぎると読み忘れられ、当日では準備が間に合わないおそれがあるためです。
形式はPDFが最適でしょう。通信環境が不安定な到着直後でもオフラインで閲覧でき、レイアウトが崩れる心配もありません。PMSの自動メッセージ機能を使えば、送付タイミングの設定も手間なく行えます。
宿泊管理システム(PMS)で無人運営を一元管理する
無人チェックインのやり方を仕組みとして定着させるためには、個別のツールをバラバラに使うのではなく、PMSで一元管理するのが効率的です。
PMSが果たす役割と主な機能
PMSとは「Property Management System」の略で、予約管理・売上集計・客室状況の把握を一つの画面で行えるシステムです。複数の予約サイト(OTA)からの情報を自動同期してダブルブッキングを防止したり、予約確定時のサンクスメールやチェックイン案内を自動送信したりと、無人運営に必要な機能が揃っています。
稼働率や売上のデータを「見える化」できるため、ダイナミックプライシング(需要に応じた料金変動)を取り入れる土台にもなるでしょう。
無人チェックイン導入時に注意すべき法規制とトラブル対策
無人チェックインは便利な反面、法規制の遵守とトラブル対策を怠ると運営が立ち行かなくなるリスクがあります。ここは特に慎重に押さえておきたいポイントです。
旅館業法が求めるフロント設置義務の代替要件
旅館業法では原則としてフロントの設置が義務づけられていますが、ICT(情報通信技術)を活用した代替措置が認められています。具体的には、ビデオ通話や高精度カメラによる本人確認、緊急時に10分以内で現地に駆けつけられる体制の整備、そして鮮明な顔写真・旅券画像の保存が求められます。
maneKEYのようにAIによる本人認証やテレビ電話機能を備えたシステムであれば、法令に則った本人確認をシステム上で完結できます。ただし、自治体によって運用の細則が異なるため、所管の保健所に事前相談しておくことが不可欠です。「導入してから指摘を受けた」というケースは少なくないため、法的要件の確認は最優先で進めてください。
また、2026年以降は宿泊税を導入する自治体の拡大が見込まれています。PMSに宿泊税の自動計算・集計機能があるかどうかも、今のうちに確認しておくと安心でしょう。
【まとめ】無人チェックインは「自動化×おもてなし」が重要
無人チェックインのやり方は、タブレット型システム・自動精算機・モバイルチェックインといった手段の選定から、スマートロックの導入、PMSによる一元管理、そして法規制への対応まで、多岐にわたります。
しかし、最も大切なのは「自動化=放置」ではないということです。テクノロジーで人手のかかる業務を効率化しつつ、チェックインガイドの充実やトラブル時の迅速な対応で”人の温かみ”を感じてもらう——この「自動化×おもてなし」のハイブリッドな運営体制こそが、高評価レビューと安定収益を両立させる最大のポイントではないでしょうか。
RIO新宿の事例のように、maneKEYとPayCubeの組み合わせでコストを抑えながら現金対応も実現するなど、自施設の課題に合った「最適な組み合わせ」を見つけることが成功への近道です。まずは自施設の規模・ターゲット・予算を整理したうえで、できるところから一歩ずつ導入を進めてみてください。
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