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ホテル運営者必見!Webマーケティングの種類と成功のポイントとは

コラムホテル経営

インターネットが普及し、スマホやパソコンからのホテル予約が当たり前になった現在、他社と差別化するためにはWebマーケティングの強化が必須です。

Webマーケティングというと、専門知識が必要なイメージを持っている方も多いでしょう。しかし、Webマーケティングにはさまざまな取り組みがあり、中には自社で簡単に取り組めるものもあります。

今回は、ホテルや民泊が売上をアップさせるために欠かせない、Webマーケティングの具体的な施策や取り組み方などについて解説します。

1.Webマーケティングとは

そもそもWebマーケティングとは、Webサービスを活用してマーケティングを行うことです。ホテル業界においては、オンライン上で集客し、実際の予約につなげるための一連の施策のことをWebマーケティングと呼びます。

たとえば、認知度を上げるためのSNS運用やWeb広告の出稿、予約サイトの工夫などが該当します。

1-1.Webマーケティングの種類

一口にWebマーケティングといっても、以下のようにさまざまな種類があります。

  • Webサイト運用
  • SNS運用
  • Web広告
  • SEO
  • メール

共通しているのは、ユーザーに直接働きかけ、購入や契約、予約といった行動につなげるための施策である、ということです。

また、Webマーケティングでは、いずれか1つの施策を講じればよい、というわけではありません。複数の施策を組み合わせ、相乗効果を生み出すことで、Webマーケティングの効果が高まります。

1-2.Webマーケティングとデジタルマーケティングの違い

Webマーケティングと混同しやすいのが、デジタルマーケティングです。Webマーケティングは、デジタルマーケティングの一種と言えます。

デジタルマーケティングは、メルマガやCRM、Webサイトのほか、ビッグデータやAI、VR・ARなど、あらゆるデジタルツールを活用したマーケティングのことです。その中でもWebサービスに特化したマーケティングが、デジタルマーケティングということになります。

2.ホテルがWebマーケティングに取り組む4つのメリット


ホテルがWebマーケティングに取り組むことで、どのような効果が期待できるのでしょうか。ここでは、Webマーケティングのメリットを4つ紹介します。

 

  • 多くの顧客にアプローチでき、売上アップが見込まれる
  • ターゲットを絞ってアプローチできる
  • 比較的低コストで取り組める
  • 効果を数値で測定でき、改善につなげられる

 

2-1.多くの顧客にアプローチでき、売上アップが見込まれる

従来のアナログなマーケティングでは、広告を出した場所にいる人にしかアプローチできなかったり、施策を打った直後にしか訴求できなかったりなど、アプローチできる顧客が限定されていました。

しかし、Wevマーケティングなら、エリアや時間の制約を超えて多くの顧客にアプローチできます。たとえばSNS運用であれば、SNSを利用している世界各国のユーザーに届けられます。多言語対応することで、訪日外国人観光客の利用も促進できるでしょう。

また、施策の効果が比較的長続きするのも特長です。紙媒体であれば、出稿期間が限られていたり、捨てられてしまったりと、限界があります。一方、Webマーケティングであれば、投稿内容が削除されない限り残り続けます。SNSで拡散されたり、SEOによって検索上位に表示されたりすれば、比較的長い間集客効果が見込めるのです。

2-2.ターゲットを絞ってアプローチできる

Webマーケティングならではのメリットとして、ターゲットを絞ってアプローチできる点も挙げられます。

マーケティングは、多くの顧客にアプローチするだけでは不十分です。実際に利用してほしい顧客にアプローチしなければ、行動にはつながりません。

たとえばWeb広告なら、年齢や性別、居住地や興味関心といった属性をもとに、適切なユーザーに広告を表示させることが可能です。SNSやオウンドメディア運営であれば、ターゲットが検索しそうなワードを意識的に含めることで、ターゲットに効果的に訴求できます。

2-3.比較的低コストで取り組める

Webマーケティングは、施策によっては比較的コストをかけずに取り組めるのも魅力です。SNS運用なら、SNSアカウントを開設するだけで始められます。自社で内製化すれば、さらに費用を抑えられます。

低コストで取り組めるため、複数の施策を組み合わせて効果を高めやすいのもポイントです。

2-4.効果を数値で測定でき、改善につなげられる

Webマーケティングは、施策の効果を数値で測定できるため、定量的なデータをもとに改善につなげられるのもメリットです。

Webサイトの訪問者数や予約数、SNSのフォロワー数などのデータを測定し、それをもとに施策の効果を評価できます。効果のある施策はそのまま、数値が伸びなかった施策については、改善・変更できるため、常に効果のある施策のみを実行できるのです。

3.ホテルが取り組みたいWebマーケティングの種類

ここでは、ホテルが集客アップのために取り組みたいWebマーケティングを3つ紹介します。

 

  • Web広告
  • SEO
  • SNS運用

 

3-1.Web広告

Web広告とは、WebメディアやGoogleの検索結果ページ、SNSなどに表示される広告のことです。Web広告を出稿し、ユーザーにクリックしてもらうことで、ホテルの公式ページや自社オウンドメディアに遷移させられます。

Web広告は、さらに以下の種類に分かれます。

  • バナー広告:Webサイトに表示される、画像や動画形式の広告のこと。
  • キーワード広告(リスティング広告):ユーザーがGoogleなどの検索エンジンを使用した際、検索結果の最上部または最下部に「広告・PR」といった表記とともに表示されるコンテンツのこと。検索連動型広告とも呼ばれる。
  • アフィリエイト広告:外部のサイトにリンクを掲載してもらい、集客を図ること。

 

バナー広告とキーワード広告(リスティング広告)は、広告に入れる文言や画像などを設定し、申し込むことで表示させられます。料金体系は、広告をクリックしてもらったタイミングで課金されるクリック型と、実際の予約につながった時に費用が発生する成果報酬型の2つがあります。

アフィリエイト広告については、旅行系のブログ運営者や関連サービスのメディアなどに依頼し、リンクを埋め込んでもらうよう依頼しましょう。紹介してもらったサイト経由で予約が発生した際、売上の一部を還元する仕組みです。

3-2.SEO

SEOとは、Search Engine Optimizationの略であり、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれます。その名のとおり、検索エンジン上で検索してもらった際、自社のページを上位に表示させる施策のことです。

たとえば、「東京 ホテル おすすめ」で検索した際、上位に表示されれば、多くのユーザーの目に留まるでしょう。

SEOのためには、競合のサイトよりも充実した情報を載せることや、検索ボリュームの大きいKWに基づいて記事を執筆すること、KWに関連して検索されるワードを盛り込むことなどが重要です。

3-3.SNS運用

Twitterやインスタグラム、TikTokなどのSNSも、マーケティングツールとなります。ホテルの魅力が伝わるような投稿をすることで、投稿を見たユーザーの来訪意欲を掻き立てられます。

「#〇〇県ホテル」「#〇〇県ホテルおすすめ」のように、よく利用されているハッシュタグをつけることで、ターゲットの目に留まりやすくなります。

投稿に英語の説明を加えたり、写真だけでホテルの外観や雰囲気、食事の内容などが伝わる画像を投稿したりすることで、外国人観光客にもアプローチできるのが魅力です。投稿がバズれば、低コストで大きな効果を得られます。

4.ホテルのWebマーケティングに成功するポイント

Webマーケティングを行う際は、以下のポイントを押さえると成功しやすいです。

  • 短期的な成果を求めない
  • PDCAサイクルを回す
  • 専門スキルを持った人材に依頼する

 

それぞれのポイントについて見ていきましょう。

4-1 短期的な成果を求めない

Webマーケティングは、実行してすぐに成果が出るわけではありません。例えば、SEO施策の成果が出るまでには約6ヶ月ほどかかるとされています。

短期的な成果を求めてしまうと、本来は成果につながった有効な施策であっても、効果が出る前にやめてしまうリスクがあります。

SEOをはじめ、Webマーケティングには短期的な成果を求めず、長期的な運用を心掛けることが大切です。

4-2 PDCAサイクルを回す

PDCAとは、「Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)」の略で、施策を計画するうえで欠かせない戦略の1つです。PDCAをサイクルを回し続けることで、より効果のある施策を講じられます。

Webマーケティングでは、施策を実行して終わりでは意味がありません。閲覧数(PV)やクリック率(CV)、滞在時間など、具体的な数値データを取得・分析し、改善につなげる必要があります。

4-3 専門スキルを持った人材に依頼する

Webマーケティングは、自社で行うこともできますが、専門スキルを持った人材に依頼することで、さらなる効果が期待できます。

専門人材を新たに採用して確保するのが難しい場合は、外部の人材に依頼しましょう。マーケティングを委託することで、宿泊管理やサービスの質向上など、コア業務に注力できるというメリットもあります。

専門の業者を利用する場合は、業務範囲や費用、最低契約期間、実績などをチェックし、自社にあった業者を選びましょう。

5.まとめ


ホテルの集客率向上や売上アップを目指すためには、多くの顧客にホテルについて知ってもらい、利用したいという気持ちを促すことが大切です。そのためには、Webマーケティングに取り組みましょう。

Webマーケティングにはさまざまな種類があります。複数の施策を組み合わせて相乗効果を生み出すことがポイントです。

ホテル経営に成功するためには、売上をアップさせることだけでなく、利益率を向上させることも大切です。そのためには、業務効率化を進めましょう。セルフチェックインシステムを導入することで、フロント業務を無人化できます。

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