ホテルや民泊を運営するうえで、予約管理は重要です。複数の予約サイトに登録している場合、適切に予約管理を行えなければ、ダブルブッキングが発生してしまいます。予約管理に時間をとられているケースも多いでしょう。
今回は、予約情報管理を一元化できる宿泊予約システムについて、主な機能や導入メリット、おすすめサービス7選などを紹介します。
Contents
ホテル運営で予約管理が必須な理由
ホテル運営では、予約管理が欠かせません。予約管理を行わなければ、ダブルブッキングが発生してしまう可能性があるためです。
空室を減らすために、複数の予約サイト(OTA)に登録しているホテルがほとんどでしょう。多くの予約サイトに登録することで、より多くのユーザーがアクセスできるようになり、予約数アップにつながります。
複数の予約サイトに登録する場合、予約状況をすべてのサイトにおいて随時反映しなければなりません。予約サイトA経由で予約が入った際、別のサイトBで空室表示を続けてしまうと、ダブルブッキングが発生し、クレームの原因になります。宿泊予約サイトを利用することで、予約状況をリアルタイムで一括反映できるのが魅力です。
また、予約情報や実績といったデータを収集し、分析することで、宿泊客のニーズを正しく把握できたり、リピーターを育成できたりします。
このように、トラブルを防ぎ、売上をアップさせるためには、予約管理が重要です。
宿泊予約システムとは
宿泊予約システムとは、予約数や残室数、宿泊客のデータ、料金設定など、宿泊に関するさまざまなデータを一元管理できるシステムです。これまで手作業で行っていたフロント業務を効率化できます。
業務効率化だけでなく、予約実績を分析できたり、これまでの宿泊客にメルマガを送信できたりなど、新規の宿泊客を獲得し、リピート率も高められるのが魅力です。
宿泊予約システムの主な機能
宿泊予約システムには、予約管理や予約受付をはじめとする、さまざまな機能が搭載されています。
機能 | 詳細 |
予約管理 | 宿泊予約サイトでの空室状況の一括反映や予約受付、キャンセル待ち受付など、予約関連の業務全般を自動化できる機能 |
料金設定 | 繁閑差に合わせた料金の変更や、プランごとの適切な料金設定が可能な機能 |
プラン作成 | アニバーサリープランや特典付きプラン、会員限定のシークレットプランなど、さまざまなプランを作成できる機能 |
顧客情報管理 | 顧客の基本情報の管理、アレルギー情報やクレーム履歴、宿泊者名簿の電子化など、顧客情報を管理できる機能 |
ホームページへ予約カレンダーの埋め込み | ホテルのホームページやブログなどに、空室状況を反映した予約カレンダーを受けこめる機能 |
会員向け機能 | 会員向けのメルマガやクーポン配信、プラン提案、会員登録の促進などが可能な機能 |
多言語対応 | インバウンドに対応した、複数言語への自動翻訳機能 |
オンライン決済対応 | カード会社によるオンライン決済や、コード決済などに対応できる機能 |
宿泊予約システムの利用がおすすめな方
宿泊予約システムの利用がおすすめなのは、フロント業務を効率化して利益率を向上させたい方や、リピーターを育成したい方です。
空室状況の反映や料金設定など、これまで手作業で行っていた業務を自動化できるため、人件費を削減できます。
また、過去の予約データを蓄積して分析に使えるため、顧客満足度を向上させ、リピーターを育成することも可能です。これまでの予約傾向から、その人にあったプランを提案したり、リクエストを反映したサービスを提供したりできます。
宿泊予約システムを導入する4つのメリット
ここでは、宿泊予約システムを導入する具体的なメリットを4つ紹介します。
- 予約状況を一括反映し、ダブルブッキングを防げる
- 料金の設定や料金情報の一括反映ができる
- 複数のOTAに登録しても面倒な情報管理が不要
- 予約データをマーケティングに活用できる
1.予約状況を一括反映し、ダブルブッキングを防げる
宿泊予約システムを使えば、予約状況を随時各OTAに一括で反映してくれます。ダブルブッキングを防ぐことで、利用者の信頼・満足度アップにつながります。
2.料金の設定や料金情報の一括反映ができる
ホテルや民泊の稼働率を上げるためには、繁忙期や閑散期に対応した料金設定も大切です。繁忙期は高めに、閑散期は低めに価格を設定することで、利用者数の確保と売上アップを望めます。宿泊予約システムを使えば、料金設定も簡単に行え、情報を各OTA上で一括反映できます。
3.複数のOTAに登録しても面倒な情報管理が不要
複数のOTAに登録すればするほど、予約の窓口が増え予約数アップにつながりますが、その分予約の情報管理は煩雑になります。宿泊予約システムを使えば、予約情報管理を一括して行ってくれるため、その分の工数を別の業務に割くことができ、業務の効率化が見込めます。
4.予約データをマーケティングに活用できる
宿泊予約システムの中には、予約情報の管理だけでなく、予約情報を収集してデータとして使える形にしてくれるものもあります。どのOTAからの予約が多いか、部屋のタイプやプラン別の予約数などを可視化することで、OTAの選別やプランの見直しに役立てることができるのです。
このように、宿泊予約システムを使えば、予約情報をマーケティングやPR戦略などに活用でき、稼働率アップにつながるのです。
宿泊予約システムおすすめサービス7選
それでは、具体的にどのような予約システムがおすすめなのでしょうか。以下では、宿泊予約システムの中でもおすすめのサービスを7つご紹介します。
- ねっぱん!
- Beds24(ベッズ24)
- TL-リンカーン
- TEMAIRAZU(手間いらず)
- AirHost HMS(エアホスト エイチエムエス)
- Onda Wave(オンダウェーブ)
- 民泊ダッシュボード
1.ねっぱん!
「ねっぱん!」は、株式会社クリップスが提供するクラウド型の宿泊予約システムです。予約サイト管理や予約状況の管理、レポート機能があり、オプションでセルフチェックインやPMSとも連携できます。
2.Beds24(ベッズ24)
「Bed24(ベッズ24)」は、株式会社WeInsが提供する宿泊予約システムです。Googleホテル広告を直接実施できる、日本で唯一のサービスです。日本だけでなく、世界中のホテルで採用されている実績を持ちます。初期費用がかからず、業界最安値を謳うほどの手軽さが魅力です。トライアル期間も1ヶ月と長めなので気軽に導入できます。
3.TL-リンカーン
「TL-リンカーン」は株式会社シーナッツが提供している宿泊予約システムです。連携できるPMSの数が多いこと、複数施設を複数人で管理できるなど、利便性の高さが魅力です。また、ユーザーへのサービスが手厚いため、安心して使うことができます。
4.TEMAIRAZU(手間いらず)
「TEMAIRAZU(手間いらず)」は、手間いらず株式会社が2002年から提供している宿泊予約システムです。連携サイト数は多く、Airbnbと日本ではじめて提携したシステムです。また、Booking.comからは日本で唯一推奨されているなど、実績の高さが特徴です。
5.AirHost HMS(エアホスト エイチエムエス)
「AirHost HMS(エアホスト エイチエムエス)」は、株式会社エアホストが提供する宿泊予約システムです。予約管理機能とPMS機能を兼ね備えており、スマートロックや決済システムとも連携するなど、ホテル運営の効率化を最大限にサポートしてくれます。トライアル期間が1ヶ月と長めに設定されているところも魅力です。
6.Onda Wave(オンダウェーブ)
「Onda Wave(オンダウェーブ)」は、株式会社S&G Corporationが運営する宿泊予約管理プラットフォームです。 PMSやセルフチェックインシステム、端末機不要の決済システムなど便利な機能が搭載されています。また、予約サイトの構築も簡単に行えるので、ホテルだけでなく、民泊やゲストハウス運営者にもおすすめです。
7.民泊ダッシュボード
「民泊ダッシュボード」は、メトロエンジン株式会社が運営する、民泊運営者を対象とした宿泊予約システムです。
Airbnbチャットやメッセージの自動送信に対応したチャット機能、客室単価管理ができるプライシング機能、スマートロックなどと連携できるIoT管理機能、清掃管理ができるクリーニング機能など、民泊運営に嬉しいさまざまな機能が目白押しです。
セルフチェックインシステムとの併用がおすすめ
予約を効率化できる宿泊予約システムと併用することで、さらにホテル業務を効率化できるのが「セルフチェックインシステム」です。
セルフチェックインシステムとは、その名の通り、ホテルや民泊、レンタルスペースなどでのチェックイン作業をゲスト自身で完結できるシステムのことです。例えばホテルでは、ゲストに事前にQRコードが発行され、それをチェックインシステム端末にかざすと端末が本人確認を実施し、自動でチェックインができます。本人確認後に、アプリを使って解錠したり、端末に暗証番号を表示したりして、鍵の受け渡し業務も自動化できるのです。
宿泊予約システムで予約管理業務を効率化し、セルフチェックインシステムでフロント業務を無人化・効率化することで、ホテル・民泊運営を最適化できます。
セルフチェックインシステムのおすすめサービス
「maneKEY(マネキー)」は、デザインの通り招き猫を象徴しており、利用される方に安心・安全なセルフチェックインシステムです。AIを活用した本人認証によって、非対面でのカウンター業務を可能にします。人材不足を解消するだけでなく、Withコロナに向けた「非対面での新しい接客様式」によって、宿泊客様と施設管理者様双方の安心・安全に寄与します。
7.セルフチェックインシステム導入を考えている方はこちらから
今回は、ホテルの予約を一括管理できる便利な宿泊予約システムについて、機能とメリット、おすすめサービス7選をご紹介しました。
宿泊予約システムと併用することでホテル業務をより効率化できるのが、セルフチェックインシステムです。セルフチェックインシステムの導入を検討されている方は、こちらからお気軽にご連絡ください!