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ホテルの所有と運営を分離させる!管理運営受託方式について解説

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ホテルを運営するにあたって、運営形態について理解することが大切です。運営形態ごとにメリット・デメリットがあります。この記事では、運営形態の1つである管理運営受託方式(マネジメント・コントラクト方式)について、特徴やメリット・デメリット、成功させるためのポイントを解説します。

ホテルを運営するなら知っておきたいホテルの4つの運営形態を解説!

1.管理運営受託方式とは


管理運営受託方式とは、ホテルの所有と運営を分離させる運営方式のことです。ホテルの不動産を所有しているオーナーが、外部の運営会社に運営を委任します。マネジメント・コントラクト方式とも呼ばれ、チェーン経営の1つです。

管理運営受託方式は、さまざまなホテルの運営に活用されています。代表例として、星野リゾートやオークラホテルズ&リゾーツ、ホテルJALシティなどが挙げられます。

2.管理運営受託方式のメリット

管理運営受託方式では、所有と運営を分離させることで、各担当者がそれぞれの業務に特化しやすいというメリットがあります。ホテルの所有者にとっては、運営業務を専門家に依頼できるため、負担を軽減できます。ホテル運営のノウハウがなくても、外部に依頼することで運営を最適化できるのです。また、運営会社にとっては、土地や建物を準備する資金が必要なく、運営業務に多くのリソースを投下できます。設備投資がかからないため、低コストで運営できるのです。

このように、所有と運営を分離させることで、経営の効率・パフォーマンスを向上させられます。

3.管理運営受託方式のデメリット

管理運営受託方式方式のデメリットは、ホテル運営に関わる関係者が多く、さまざまな調整が難しい点です。

オーナーにとっての関心事項は、利益を早くあげて投資回収を行うことです。一方、運営側にとっては、着実に事業に取り組みながら中長期的にホテルを成長させ、ブランド力を高めていきたいと考えます。このように、オーナーと運営側の利害が対立することが多く、意思決定に時間がかかったり、経営判断がスムーズに進まなかったりすることもあります。

4.管理運営受託方式で成功するためのポイント


管理運営受託方式で成功するためのポイントは、所有と運営における分離と合致のバランスをとることです。オーナーにとっての利益はホテル運営によってもたらされますが、運営側にとっての利益はホテルを利用する顧客からもたらされます。双方が自分の利益のみに目を向けていると、結果としてサービスの質が低下してしまう可能性が高いのです。

質の高いサービスを提供するためには、オーナーと運営側でホテル経営の目的や目指す目標などをすり合わせておくことが大切です。

また、システムを活用して運営の効率化を図ることで、オーナーと運営側双方にとって効果的な運営が実現します。セルフチェックインシステムやサイトコントローラーといったITシステムを導入し、省力化や人件費の削減などを図ることがおすすめです。

5.運営の効率化にはセルフチェックインシステムの導入がおすすめ


今回は、ホテルの運営形態の一つである管理運営受託方式について、メリット・デメリットと成功させるためのポイントを解説しました。管理運営受託方式は、所有と運営を分離させることでホテル運営のパフォーマンスを高める運営方式です。成功のためには、分離だけでなく、目的や目標などの点でオーナーと運営側の意向を合致させることが重要です。

また、運営の効率化のためにセルフチェックインシステムを導入することもおすすめです。セルフチェックインシステムとは、ホテルや民泊、レンタルスペースなどでのチェックイン作業をゲスト自身で完結できるシステムのことです。例えばホテルでは、ゲストに事前にQRコードが発行され、それをチェックインシステム端末にかざすと端末が本人確認を実施し、自動でチェックインができます。本人確認後に、アプリを使って解錠したり、端末に暗証番号を表示したりして、鍵の受け渡し業務も自動化できるのです。

セルフチェックインシステムについて興味がある方は、以下からお気軽にお問い合わせください。