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ホテルの人材不足を解消!人材確保と業務効率化のための施策とは

コラムホテル経営

コロナ禍以前から、宿泊業界(旅館・ホテルなど)では人材不足が続いています。繁忙期に人手を確保できず、頭を抱えているオーナーの方も多いでしょう。そこで、本記事ではホテル業界の人材不足問題の実態と、人材不足を解消するための施策、おすすめのITツールについて解説します。

ホテル人材不足の3つの原因


多くのホテルが人材不足に悩んでいる原因としては、労働環境と高い離職率、ホテル需要の増加の3つが挙げられます。

1.労働環境

1つ目の「労働環境」について、ホテルは基本的には24時間体制で稼働しています。そのため、夜勤が多かったり、長時間労働になりがちだったりと、従業員にかかる負担が大きいのが問題です。シフト制で、カレンダー通りに休めるわけではないため、ライフワークバランスが保ちにくいという問題もあります。

さらに、人材不足の影響で1人にかかる負担が増えており、休みが取りにくかったり残業が多かったりと、労働環境が問題視されているのです。

高い離職率

2つ目の離職率について、厚生労働省が発表している「令和2年雇用動向調査結果の概況」によると、令和2年の宿泊業・飲食サービス業の離職率は26.9%となっており、離職率が高くなっていることがわかります。離職率が高い理由は、前述の労働環境にあると考えられており、離職率の高さがさらに従業員の負担増加につながっています。

出典:厚生労働省「令和2年雇用動向調査結果の概況」

ホテル需要の増加

3つ目は、ホテル需要の増加です。新型コロナウイルスの影響が落ち着き、インバウンド需要が増加している昨今、ホテルをはじめとする宿泊業界の需要が高まっています。特に、外国人観光客が増えたことにより、多言語に対応できるスタッフの確保が追いついていないホテルが多いのが現状です。

ホテル人材不足解消のポイント


ここからは、人材不足を解消するためのポイントを3つ紹介します。

  • 労働環境を見直す
  • 人材育成に注力する
  • フロント業務を自動化する

労働環境を見直す

1つ目は、従業員が働きやすい環境になるよう。労働環境を見直して改善することです。

たとえば、以下のような方法が挙げられます。

  • 長時間労働を是正する
  • 給与を引き上げる
  • 固定シフト制を導入する
  • 同一労働同一賃金を導入する
  • 福利厚生を充実させる

ただし、継続できないような内容にしてしまうと、経営が立ち行かなくなってしまいます。あくまでも相場から離れすぎた条件にならないよう、調整が必要です。

人材育成に注力する

人材確保はもちろん、人材育成に注力することも大切です。人材育成の仕組みを整えることで、サービスの品質を向上させられるほか、従業員の生産性やモチベーションが高まり、人材の離職も減らせます。

また、教育制度が整っていることは、求職者にとっても魅力的です。未経験であっても、即戦力として働けるようになるでしょう。

教育や研修制度を充実させたり、マニュアルを整備したりすることが効果的です。

フロント業務の自動化

フロント業務を自動化し、そもそも必要な人員数を減らすという方法もあります。ITツールを導入してフロント業務を効率化させることで、人材不足の解消につなげましょう。

具体的には、以下のようなツールが挙げられます。

  • セルフチェックインシステム
  • ホテル管理システム(PMS)
  • サイトコントローラー

セルフチェックインシステム

セルフチェックインシステムとは、チェックイン作業をゲスト自身で完結できるシステムのことです。予約情報の確認や本人確認などを自動で行えます。

事前にゲストにQRコードが配られ、ホテル到着後にゲストが端末にQRコードをかざすことで、スムーズにチェックインできます。

多言語対応しているセルフチェックインシステムであれば、外国人観光客にも対応できます。

ホテル管理システム(PMS)

ホテル管理システム(PMS)は、予約や顧客情報、客室、精算管理など、ホテル宿泊に関するあらゆる業務を一括して管理できるシステムです。

フロント業務を自動化できる機能が揃っているため、人件費削減や利益率アップにつながります。

また、予約情報から売上や稼働率データを取得して自動で集計できるため、マーケティングにも活かせるでしょう。

サイトコントローラー

サイトコントローラーとは、複数の予約情報を一元管理できるシステムのことです。

複数の予約システムやサイトに登録する場合でも、予約情報をまとめて管理し、各予約システム・予約サイト上で一括反映できます。そのため、ダブルブッキングの発生を避けられるのが魅力です。料金設定を変更した際も、一括反映できます。

IT導入補助金を導入して業務効率化を行う


ITツールの導入にはコストがかかります。しかし、実は中小企業や小規模事業者がITを導入した際に利用できる「IT導入補助金」という制度があるのです。補助金制度を活用して、賢くITツールを導入し、業務効率化に取り組んでみてはいかがでしょうか。

IT導入補助金とは、中小企業や小規模事業者が生産性向上を目的にITツールを導入する際、その経費の一部を補助する制度です。

ホテルのフロント業務を効率化するためにシステムを導入する場合、IT導入補助金を利用し、制度の対象になっているシステムを導入することで、その費用の一部が支給されます。

IT導入補助金は「通常枠」と「デジタル化基盤導入枠」に分かれており、それぞれ目的が異なります。

補助金の上限額や補助率などは、それぞれ以下のとおりです。

種類A類型B類型デジタル化基盤導入類型
補助上限額30~150万円150~450万円以下5~50万円以下50万円超~350万円
補助率1/2以内3/4以内2/3以内
補助対象ソフトウェア購入費・クラウド利用料(最大1年分)・導入関連費などソフトウェア購入費・クラウド利用料(最大2年分)・導入関連費など

出典:IT導入補助金2023

セルフチェックインシステムではmaneKEYがおすすめ


前述のとおり、ホテル業界の人材不足解消に役立つのが、セルフチェックインシステムです。

セルフチェックインシステムの導入を検討されている方におすすめなのが「maneKEY(マネキー)」です。

maneKEYは、非対面でのカウンター業務を可能にするスマートチェックインサービスです。AIを活用した本人認証によって、無人でのチェックイン対応が可能です。人材不足を解消するだけでなく、Withコロナに向けた「非対面での新しい接客様式」によって宿泊客様と施設管理者様双方の安心・安全に寄与します。

まとめ


いかがでしたか?今回はホテルの人材不足についてお伝えしてきました。ホテル業界における人材不足は、多くの方が頭を抱える問題です。そこで特におすすめなのが、「セルフチェックインシステム」です。ぜひ今回の記事を参考に、セルフチェックインシステムの導入を検討してみてください。今回ご紹介したmaneKEYは、IT導入補助金の対象ツールとしても選ばれています。詳しくは、以下よりお問い合わせください。