コロナ禍以前から宿泊業界(旅館・ホテルなど)の人材不足が続いています。宿泊業界の人手不足に関しては、頭をかかえてしまうオーナーの方も多いでしょう。そこで、本記事ではホテル業界の人材不足問題の実態と、アフターコロナを見据えた人材不足解消の施策についてお伝えします。
Contents
1.ホテル人材不足の現状
ホテル業界において、人材不足は続いております。ホテル業界の実態として、正社員の人手不足が約49%、非正社員では27.3%が人手不足というデータも出ているほどです。
人材不足が続いている現在、人材採用の競争率は増加しています。自社の求める人材を採用するためには、他社に負けないように、自社で働く魅力をアピールできる採用方法を工夫することが必要です。
出典:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2022年4月)の調査」
2.新卒採用と中途採用の違い
新卒採用と中途採用の大きな違いは、社会人経験の有無です。
新卒採用の場合であると、学生生活を終え、初めて社会に出て働きます。そして、近年では卒業後3年以内は「第二新卒」として企業から扱われるケースが増えています。
※アルバイトとは異なります。
中途採用の場合であると、既に社会に出た経験を持ち、3年以上が経過した人材の採用になります。年齢やスキルは幅広く、多くの人材がいます。
3.新卒採用を実施するメリット・デメリット
新卒採用の実施には、メリット・デメリット双方があります。特に、中途採用と異なり即戦力となる人材が採用できず、採用にかかるコストが大きい点は難点でしょう。しかし、だからといって新卒採用に意味がないわけではありません。
新卒採用のメリットは、「優秀な人材を見つけることができる」点です。新卒採用の場合では、社会人経験がない人材が多いことから、良くも悪くも社会の知識を知らないため、ポテンシャルの高い人材が多いです。また、新卒を育てるという意味で、育成する期間が長く取れることから、将来の役職候補を確保しやすくなります。
デメリットとしては、「採用にかけるコストが大きい」新卒採用のデメリットは、採用における時間が必然とかかってしまうことです。新卒の人材は社会経験がなく、即戦力となることはあまり期待できません。そのため、自社に合う人材を確保するために、説明会や面接と工数を多く設ける必要があったり、採用後も研修コストがかかったりします。このように、採用にかかる負担が大きい点には注意が必要です。
4.新卒採用で求人を募集する方法
近年、新卒採用を行うにあたって求人を募集する方法が増えています。そこで、今回は新卒採用において、求人を募集する方法を6つ紹介します。
- 専門学校に求人票を送る
- 就職情報サイトに掲載する
- 求人検索エンジンを使用する
- 人材紹介会社を利用する
- オウンドメディアを運営する
- SNSで人材を募集する
4-1 専門学校に求人票を送る
1つ目は、「専門学校への求人票の送付」です。ホテルへの就職を目指す学生が在籍している専門学校に求人票を送ることで、そこから人材を集めることができます。授業や実習を通して専門的なスキルを身につけている場合も多く、即戦力としての期待もできるでしょう。
4-2 就職情報サイトに掲載する
2つ目に紹介するのは、「就職情報サイトに掲載する」です。就職情報サイトは多くの就活生が利用するため、掲載することで応募の母数を増やせることが期待できます。
ただし、就職情報サイトへ無闇矢鱈に情報を掲載しても、希望する人材からの応募は集まりません。サイトに記載する際は、求人へ掲載する前に一度整理してから掲載を行うことを心がけましょう。
4-3 求人検索エンジンを使用する
3つ目に紹介するのは、「求人検索エンジンを使用する」」です。
求人検索エンジンとは、検索画面に職種や勤務地といった情報を入力すると、該当する求人情報が検索結果として表示されるものです。GoogleやYahoo!といった検索エンジンの、求人特化版と考えるとわかりやすいでしょう。
多くの求人検索エンジンは無料で情報を掲載できるため、コストを抑えて採用活動を進めたい方におすすめです。
4-4 人材紹介会社を利用する
4つ目に紹介するのは「人材紹介サービス」です。求人サイトとは異なり、人材紹介サービスでは一人ひとりにエージェントが付き、自社が希望する要件を満たす求職者とホテルをマッチングさせてくれます。採用におけるミスマッチを減らせる方法と言えます。
4-5 オウンドメディアを運営する
5つ目に紹介するのは「オウンドメディアの運営」です。オウンドメディアとは自社運営メディアのことを指します。オウンドメディアを活用することで、運営する企業の商品やサービスに関する特定の分野の情報や、採用に特化した情報など、オリジナルコンテンツを提供することができます。
4-6 SNSで人材を募集する
6つ目に紹介するのは「SNSで人材募集」です。SNSは、若い世代を中心に多くの層が利用しているツールです。若い世代だけでなく、様々な方にターゲットを定めて、情報を提供することができます。特に若い世代が多く利用しているため、新卒採用には適しています。
5.新卒採用で準備するべきこと
ここでは、新卒採用を行うにあたって、準備すべき点を4つ紹介します。新卒採用をこれから検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 求人情報の作成
- 条件面の整備
- 選考方法の検討
- 教育体制の整備
5-1 求人情報の作成
1つ目は求人情報の作成です。求人情報の作成では、自社でどのような人材を求めているか記載します。ここでポイントとなるのは、両者ともにミスマッチを減らすため、自社の社風や経営理念、求める人物像などを明確にすることです。
5-2 条件面の整備
2つ目は条件面です。給与や手当など、自社に入社するにあたって条件面を一度整理して、両者ともに了承を得て、契約へと繋がります。
5-3 選考方法の検討
3つ目は選考方法です。選考方法としては、ES(エントリーシート)やGD(グループディスカッション)、集団面接、個別面接などがあります。
近年のホテル業界の選考方法では「ES(エントリーシート)を経てGD(グループディスカッション)を経て面接2~3回」というのが多くなっています。どのような方法で選考を行うか、各選考方法においては何を重視してチェックするのかなど、新卒採用を行う前に検討しましょう。
5-4 教育体制の整備
4つ目は教育体制の整備です。新卒採用で重要なのは、採用した人材の育成です。近年では、eラーニングを活用した人材教育が注目されています。eラーニングとはインターネットを用いた学習形態のことです。テキストに加え、研修の映像や画像を配信し、従業員はそれをもとに学習を進めるのが特徴です。最近では、企業の新人研修やコンプライアンス研修といった人材教育の場面において、広く活躍しています。
6.人手不足にはセルフチェックインシステムがおすすめ
人手不足を解決したい方には「セルフチェックインシステムの導入」がおすすめです。
セルフチェックインとは、従来のチェックインシステムとは異なり事前にチェックイン作業をインターネットなどを用いて済ますことが出来るシステムのことを指します。そして、ホテル到着後はアプリなどでQRコードをかざすことでスムーズなチェックインをすることができます。
まとめ
今回はホテル新卒採用の人事についてお伝えしてきました。近年ホテル業界の新卒採用を円滑化させるため、多くの施策が誕生しています。今回は、新卒採用に活かせるコンテンツについて解説しました。新卒採用を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください!
また、最後にお伝えしたセルフチェックインシステムの導入を検討されている方におすすめなのが「maneKEY」です。maneKEYは、非対面でのカウンター業務を可能にするスマートチェックインサービスです。AIを活用した本人認証によって、無人でのチェックイン対応が可能です。人材不足を解消するだけでなく、Withコロナに向けた「非対面での新しい接客様式」によって宿泊客様と施設管理者様双方の安心・安全に寄与します。こちらも気になる方は下記からお問い合わせください。