近年、空きスペースを活用したレンタルビジネスが流行っています。従来、空きスペースを用いたビジネスでは、広いスペースを必要とするマンションやアパート経営などが主流でした。しかし、最近では狭いスペースでも開業でき、ハードルが低いレンタルビジネスが増えています。
今回は、空きスペースを活用したレンタルビジネスを始めたい方向けに、開業手続きや空きスペースの活用事例などを紹介します。
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空きスペースをビジネスに!レンタルスペース事業とは
空きスペースを使ったレンタルスペース事業とは、所有しているものの活用していない場所を貸し出すビジネスのことです。たとえば、レンタルスペースやレンタルキッチンサービスなどが該当します。空きスペースを収入源にしたい方と、空きスペースを利用したい方の需要と供給を満たせるビジネスです。
空きスペースでレンタルビジネスを開業する4つのステップ
空きスペースレンタルビジネスは、比較的手軽に始められるビジネスです。スペースの活用方法を工夫すれば、大きな収入を得られる可能性もあり、副業としても取り組めます。
ここでは、空きスペースレンタルビシネスを始めるステップを4つに分けて紹介します。
1.事業計画書を作成する
まずは、空きスペースを使ってどのようにビジネスを成り立たせるのか、事業計画書を作成しましょう。
事業計画書とは、ビジネスモデルや経営戦略、収支の見込みといった、事業に関する見通しをまとめた書類のことです。事業計画書を作成することで、ビジネスとして成り立つ見込みがあるかを冷静に判断でき、改善点を分析できます。開業後も、当初の予定通りにビジネスが進んでいるかをチェックする際に活用できるでしょう。
開業手続きの際に、事業計画書の提出は求められません。しかし、資金調達を受ける際や法人用の口座を開設する際などに、事業計画書の提出が求められるケースがほとんどです。
2.設備や備品を準備する
事業計画書を作成したら、事業内容に基づいて設備や備品を準備しましょう。
必要な設備・備品はスペースの利用目的によって異なります。
たとえば、パーティールームとして貸し出す場合は、料理道具やお皿、ゲーム機、ボードゲームなどを準備する必要があります。レンタルオフィスとして貸し出す場合は、Wi-Fiやモニター、ホワイトボード、コピー機などを用意するとよいでしょう。
レンタルスペースを借りる際、多くの利用者は設備や備品の充実度をチェックします。利用目的に応じて、必要なものは全て揃えるようにしましょう。
3.開業する
空きスペースレンタルビジネス開業にあたり、基本的には特別な資格の取得は必要ありません。(飲食サービスを提供する場合など、一部例外があります)。
個人事業として開業するためには、税務署に「個人事業の開業・廃業等提出届」を提出しましょう。青色申告で確定申告を行いたい場合は、同時に「所得税の青色申告承認申請書」も提出するとスムーズです。
個人事業を開業する際は、法人設立の場合と異なり、特別な費用がかかりません。
4.セキュリティ対策を進める
レンタルスペースビジネスでは、セキュリティ対策を進めましょう。セキュリティ対策を徹底することで、スタッフが常駐する必要がなくなります。
たとえば、レンタルスペースとして貸し出す場合、予約や鍵の受け取り、返却をすべて自動化できれば、無人ビジネスとして運営できます。しかし、予約者以外が勝手に利用したり、備品を壊されたりするリスクはゼロではありません。監視をするためにスタッフを常駐させると、その分の人件費が発生して利益率に影響をおよぼします。
スペース入室時のチェックイン作業を自動化したり、遠隔で操作できる監視カメラを導入したりすることで、セキュリティ対策を強化しながら無人化が可能です。空きスペースレンタルビジネスで活用したいシステムについては、記事の後半で開設します。
空きスペースを活用した4つのビジネス事例
空きスペースを収益源にしたいと思った時、どのようなビジネスを行えばよいか迷っている方も多いでしょう。
ここでは、空きスペースを活用したビジネス例を紹介します。
民泊施設
宿泊業界では、プラスアルファのサービスが重要となるホテルなどとは違い、宿泊のみを目的とする格安宿泊施設の需要が高まっています。そのため、空いている物件やマンションの一室を活用して、民泊施設を開業するケースが増えています。
民泊を開業する際は、住宅宿泊事業法に基づいて届出を行い、許可を得る必要があります。その際は、お風呂・トイレ・キッチン・洗面台の4点が必須であるなど、一定の要件を満たさなければなりません。そのため、スペースが十分でない場合、開業は難しいかもしれません。
貸し会議室
会議室として貸し出すのもおすすめです。リモートワークが増えた影響で、貸し会議室の需要は増加しています。
貸し会議室を開業するメリットは、必要な備品が少ない点です。Wi-Fiやホワイトボード、長机、椅子、プロジェクターなどを用意すれば問題なく開業できるでしょう。初期投資を抑えられ、設備のメンテナンスも少なくすみます。セキュリティ対策を徹底すれば、無人化も可能です。
パーティールーム
プライベート用で需要が高いのが、パーティールームです。大人数で集まってパーティーをする際に、スペースを借りたいと考えている方は多く存在します。
時間単位で料金を設定し、利用時間に応じて課金される仕組みにするのが一般的です。オプションサービスを設ける場合もあります。
貸し会議室と同様、無人化が可能です。
パーティールームとして貸し出す際は、ある程度広いスペースが必要です。また、ソファやテーブル、キッチン、ゲームなど、楽しんで過ごせるための設備や備品を用意する必要があります。
ポップアップストア
近年需要を高めているのが、ポップアップストアです。
ポップアップストアとは、空きスペースや店舗の一部を利用して、期間限定で出店する形式のショップのことです。普段はオンラインで販売している商品についても、ポップアップストアを出すことで、認知度アップが期待できます。
ポップアップストアを出したい事業者に向けて、空きスペースを貸し出すのも1つの方法です。
レンタルスペースビジネスで活用したいシステム3選
レンタルスペースビジネスを安全かつ効率的に運営するためには、システムを活用しましょう。ここでは、レンタルスペースビジネスで活用したい3つのシステムを紹介します。
セルフチェックインシステム
セルフチェックインシステムとは、チェックイン業務をオンラインで済ませられるシステムのことです。入り口に設置した端末に、事前に配布したQRコードをかざすことで、システムが自動で本人確認を実施してくれます。
後述のスマートロックと連携できるものも多いため、鍵の引き渡しまで一貫して無人化できるのが特徴です。
セルフチェックインシステムならmaneKEYがおすすめ
セルフチェックインシステムを導入したい方には、「maneKEY(マネキー)」がおすすめです。maneKEYは、AIを活用した本人認証によって、非対面でのカウンター業務を可能にします。スマートロックとの連携も可能なため、ビジネスを無人化したい方に適しています。多言語にも対応しているのも特長です。
スマートロック
スマートロックとは、スマホや暗証番号を入力するだけで解錠・施錠ができるシステムです。鍵本体がなくても鍵を開けられるため、わざわざ鍵の現物を渡す必要がありません。レンタルスペースビジネスを無人化したい場合は、導入が必須でしょう。
スマートロックには、アプリをインストールして解錠できるものと、ドアに設置されたパネルに暗証番号を入力することで解錠できるものがあります。前者なら、暗証番号の発行や鍵の有効期限の設定などもシステム上で行えるため、遠隔で安全な管理が実現します。
ネットワークカメラ・クラウドカメラ
ネットワークカメラとは、防犯カメラで撮影した映像を、インターネットを通じてパソコンや携帯電話などの端末から遠隔で確認できるシステムです。カメラ本体にコンピュータが内蔵されており、機器自体にIPアドレスが割り振られているため、そのままインターネットに接続できます。
また、監視カメラの映像をクラウドサービス上で閲覧できるクラウドカメラもあります。サービスにログインすれば、複数の端末から同じ映像を閲覧できます。インターネット環境があれば、どこからでも利用できるのも魅力です。
空きスペースを活用してレンタルスペースビジネスを始めよう
使っていない部屋やスペースがある方は、レンタルスペースとして収入源にしましょう。レンタルスペースビジネスは、比較的簡単に開業できます。副業として取り組むことも可能です。
レンタルスペースビジネスを始める際は、無人化や効率化が可能なシステムを導入しましょう。セルフチェックインサービスの導入を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。