SEO対策とは、検索エンジンで自社のサイトを検索上位に表示させるための施策です。SEO対策を強化して、ホテルの集客アップを目指しましょう。今回は、SEO対策のやり方を5ステップで解説します。検索順位が決まる仕組みや成果が出るまでにかかる期間、費用なども紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
SEO対策とは
SEO(Search Engine Optimization)とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで自社のサイトを検索上位に表示させるための施策です。日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれます。
たとえば、「東京 ホテル」と検索したとします。このとき、検索結果の上位に自社のホームページが表示されれば、東京でホテルを探している方の目に留まりやすくなります。
サイトのアクセス数と売上アップのためには、SEO対策を行うことが効果的です。
検索順位が決まる仕組みとは
SEO対策を行うためには、まずは検索順位が決まる仕組みを理解することが大切です。
たとえばGoogleでは、クローラーというロボットプログラムが、Google内でサイトの情報を収集しています。クローラーが解析したデータは検索エンジンのデータベースに登録され、それをもとにページがランク付けされます。その結果が検索結果に反映される仕組みです。
検索上位に表示されやすいサイトの特徴
検索結果が決まる要素については、Googleのガイドラインに示されています。しかし、要素は200以上あり、どれが重要なのかが示されているわけではありません。
しかし、以下のようなサイトは、上位に表示されやすいとされています。
- キーワード(検索ワード)が含まれている
- ユーザーにとって有益なコンテンツである
- 被リンク(ほかのサイトが自社サイトを引用すること)が多い
SEO対策とMEO対策の違い
SEO対策と混同しやすいのが、MEO対策です。MEO(Map Engine Optimization)対策とは、Googleマップ上で上位表示されるようにすることです。日本語では、「マップエンジン最適化」と呼ばれます。
例えば、Googleマップで「神奈川県 ホテル Wi-Fi」と検索すると、条件を満たす施設が複数ピックアップされます。ここでの検索結果で上位表示されるようにするのがMEO対策です。
細かな対策方法は異なるものの、検索結果で上位を狙うという点で、SEO対策とMEO対策は共通しています。
ホテルがSEO対策を行うメリット
ホテルがSEO対策を行うことで、認知度の向上や宿泊客数の増加が期待できます。SEO対策を行い、ホテルのホームページがインターネット検索で上位に表示されれば、多くの方の目にとまりやすくなるためです。
また、SEO対策はコストがあまりかからないのもメリットです。SEOは、やり方とポイントを押さえれば、自社でも取り組めます。
SEO対策のやり方
ここでは、SEO対策のやり方を5つのステップで解説します。
- キーワードを選定する
- ターゲット・ペルソナを設定する
- 競合記事の内容を分析する
- コンテンツを作成する
- 定期的にリライトする
1.キーワードを選定する
まずは、対策するキーワードを選定しましょう。このキーワードは、ユーザーが検索するワードであり、記事内に積極的に含める必要があります。
キーワードには、ビッグワードとロングテールワードがあります。ビッグワードとは、検索ボリュームが大きいキーワードのことです。一方、ロングテールワードは「東京 ホテルWi-Fi」のように、複数の単語で構成されたキーワードを指します。
SEOでは、ロングテールワードを選ぶのがおすすめです。ロングテールワードは検索ボリュームは小さいものの、ユーザーのニーズがはっきりしているためです。
たとえば、「東京 ホテル」と「東京 ホテル サウナあり」では、後者の方がニーズが明らかです。ホテルにサウナがついている場合は、後者についてSEO対策を行うことで、サウナつきのホテルに泊まりたい利用者を獲得できるでしょう。
2.ターゲット・ペルソナを設定する
次に、サイトや記事のターゲットとペルソナを設定しましょう。
同じ「ホテル」というキーワードでも、観光客向けかビジネス利用客向けなのか、宿泊客向けなのか運営者向けなのかなど、ターゲットによってコンテンツは大きく異なります。
ユーザーのニーズを満たすコンテンツを作成するためには、ターゲットを明らかにすることが大切です。
3.競合記事の内容を分析する
次に、競合記事の内容を分析しましょう。対策するキーワードで検索した際に、上位表示されるサイトを複数ピックアップし、見出しや内容を分析しましょう。競合に記載されている内容は、なるべく盛り込むことが大切です。
そして、ほかにどのような情報があればよいかを考えることで、競合と差別化できます。
4.コンテンツを作成する
キーワードや内容が決まったら、コンテンツ作成に移ります。
まずは見出しを決め、内容を膨らませましょう。見出しには、対策キーワードのほか、関連キーワードとサジェストワードを含めるのがおすすめです。
関連キーワードとは、メインのキーワードに関連するキーワードのことで、検索結果ページの下部に表示されます。サジェストワードは、メインのキーワードと一緒に検索されることが多いキーワードのことで、検索窓に表示されます。
コンテンツを作成したら、タグを記載しましょう。タグとは、クローラーに文章の情報を伝えるために必要なコードのことです。タグを含めなければ、クローラーが情報を解析できず、検索エンジンのデータベースに登録されません。
5.定期的にリライトする
ページを公開した後は、定期的にリライトを行いましょう。情報を最新のものに更新したり、内容をさらに充実させたりして、クオリティを高めます。
リライトする際は、ページビュー数や離脱率、コンバージョン数などを分析しましょう。たとえば、ページビュー数が多くても離脱率が高い記事なら、見出しの順番を工夫したり、冗長な部分をカットしたりする必要があります。
ユーザーの動向を分析したうえでリライトすることで、より一層質の高いコンテンツになり、上位表示されやすくなります。
SEO対策にかかるコストと期間
SEO対策を行ってから成果が出るまでにかかる期間は、3〜6ヶ月ほどが目安です。即効性があるわけではない点に注意が必要です。新しくメディアを立ち上げる場合は、1年以上かかることもあるため、早めに取り組みましょう。
SEO対策は、知識やスキルがある人材が社内にいる場合、ほとんど人件費のみで行えます。コストを抑えたい場合は、内製化を目指しましょう。
外部のコンサルティング会社に依頼する場合は、月額約10〜50万円ほどの費用がかかります。
SEO対策の注意点
SEO対策では、コンテンツの品質を重視しましょう。キーワードをむやみに含めたり、なるべく多くの内容を含めたりすると、知りたい情報がすぐにわからない、読みにくいコンテンツになってしまうでしょう。
テクニックを駆使するよりも、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成することを重視してください。
まとめ
SEO対策とは、検索エンジンで自社のサイトを検索上位に表示させるための施策です。SEO対策は比較的低コストで取り組め、知名度や集客アップも期待できます。
SEO対策は、以下のステップで行いましょう。
- キーワードを選定する
- ターゲット・ペルソナを設定する
- 競合記事の内容を分析する
- コンテンツを作成する
- 定期的にリライトする
SEO対策では、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供することが重要です。
SEO対策を行い、ホテルの集客アップの手段としてWebメディアを活用しましょう。