宿泊予約サイトの在庫と料金を1画面で管理できる「サイトコントローラー」。なかでもBeds24(ベッズ24)は、簡易宿所・民泊向けのサイトコントローラー市場で2025年度シェア63.1%を占める最大手です(デロイト トーマツ ミック経済研究所「ミックITリポート」2025年5月号)。
Beds24の最大の特徴は、サイトコントローラー・PMS・予約エンジンの3機能が月額4,580円(税込)からのワンパッケージで使える点にあります。他社では別料金になりがちな機能が最初から含まれているため、少人数運営の施設ほどコストメリットが出やすい構成です。
一方で、じゃらん・楽天トラベルなど国内OTAとの連携には追加費用がかかる、サポートがメール中心で平日のみといった、導入前に知っておきたい注意点もあります。
この記事では、Beds24の料金体系・対応OTA・主な機能・評判とデメリット・他社サイトコントローラーとの比較を整理したうえで、Beds24とセルフチェックインシステムを連携して無人運営を実現する方法まで解説します。
Beds24と連携できるセルフチェックインシステム「maneKEY」資料ダウンロードはこちら(無料)>>
Beds24(ベッズ24)とは|サイトコントローラー・PMS・予約エンジンのオールインワンシステム
Beds24は、2005年にドイツで誕生した宿泊管理システムです。日本版は2017年に提供が始まり、現在は株式会社WeIns(ウィンズ)が日本での販売・開発を手がけています。世界では70,000施設を超える宿泊施設が利用しており、日本ではとくに民泊・簡易宿所・一棟貸しでの導入が進んでいます。
サイトコントローラーとしての基本的な役割
サイトコントローラーとは、複数の宿泊予約サイト(OTA)の在庫・料金・予約情報をまとめて管理するシステムです。Airbnb・Booking.com・じゃらん・楽天トラベルそれぞれの管理画面を開いて手作業で在庫を調整していると、更新漏れによるダブルブッキングが起きやすくなります。
Beds24を使えば、1つのカレンダーで在庫を止めれば、連携している全OTAに自動で反映されます。予約が入った場合も同様で、各OTAの残室数が自動的に減るため、オーバーブッキングのリスクを大きく減らせます。
PMS・予約エンジンまで1つに含まれるのが最大の違い
多くのサイトコントローラーは「在庫と料金の連携」に特化しており、宿泊台帳や顧客管理を行うPMS、自社サイトから直接予約を受け付ける予約エンジンは別契約・別料金になります。
Beds24はこの3つが月額料金に最初から含まれています。とくに予約エンジンを追加費用なしで自社ホームページに設置できる点は、OTA手数料を払わずに直接予約を獲得したい施設にとって大きなメリットです。
ユーザーの約半数は個人オーナー
Beds24の公表情報によると、利用者の約半数は法人ではなく個人オーナーです。運営代行会社に頼らず自分で1〜数棟を運営しているオーナーが、初期費用ゼロ・1ヶ月単位の契約で始められる点を評価して選んでいるケースが多いシステムだといえます。
Beds24が連携できるOTA一覧
Beds24は海外OTAに強く、国内主要OTAにも対応しています。2026年時点でAPI連携できる主なチャネルは次のとおりです。
| 区分 | 連携できる主なチャネル |
|---|---|
| 海外OTA | Airbnb、Booking.com、Expedia、Agoda、Agoda Homes、Trip.com(Ctrip)、Hostelworld、AsiaYo |
| 国内OTA | じゃらん、楽天トラベル、一休.com、Yahoo!トラベル、楽天バケーションステイ(Vacation STAY)、STAYJAPAN |
| その他 | Google民泊、Marriott、Homes & Villas by Marriott International、CHILLNN(予約エンジン) |
| レンタルスペース | スペースマーケット、インスタベース、アップナウ |
| iCal連携 | 途家(tujia)、Airbnb、Vrbo |
マリオット系サイトへの連携は国内では希少
Homes & Villas by Marriott Internationalへの掲載に対応している点は、Beds24の特徴のひとつです。富裕層・長期滞在層の集客チャネルを増やしたい一棟貸しやヴィラにとっては、他社にない販路になります。
リストにないOTAは「Beds24コネクター」で対応する
るるぶトラベルやReluxなど、上記に含まれない国内OTAで販売したい場合は、「Beds24コネクター」を利用してねっぱん!サイトコントローラーを経由し、間接的に連携する方法が用意されています。在庫はBeds24からねっぱん経由で各OTAに反映され、予約はBeds24側でまとめて確認できる仕組みです。
ただし、この場合はBeds24の利用料に加えてねっぱんの利用料も発生します。販売したい国内OTAがじゃらん・楽天トラベル・一休.com・Yahoo!トラベルの4つだけであれば、コネクターは不要です。
iCal連携は在庫反映にタイムラグがある
iCalによる連携は簡易的な方式のため、在庫反映に24時間以上かかる場合があります。Beds24側でもリクエスト予約(承認制)の設定が推奨されており、即時確定予約を受け付けるチャネルでの利用には注意が必要です。
Beds24の主な機能
Beds24は機能数が多く、使いこなすほど省人化が進むタイプのシステムです。ここでは実務でよく使われる機能に絞って紹介します。
在庫・料金の一元管理
基本機能である在庫・料金の一括コントロールです。1つのカレンダー画面で複数施設・複数部屋タイプを横断的に確認でき、曜日別・期間別の料金設定や最低宿泊日数の設定にも対応しています。
オートアクション(業務の自動化)
Beds24の省人化を支えているのが「オートアクション」です。「◯◯という条件を満たしたら、自動で××する」というルールを、トリガーとアクションの組み合わせで自由に設定できます。
たとえば「チェックイン3日前になったら、アクセス方法を記載したメールを自動送信する」「Booking.com経由の予約が入ったら、決済リンクを自動で案内する」といった運用が可能です。カスタマイズの自由度が高い反面、設定にはある程度の慣れが必要な機能でもあります。
自動集金機能(ノーショー対策)
決済サービスのStripeと連携することで、Booking.com経由の予約や自社サイト予約を事前決済に切り替えられます。現地決済が前提のOTAで発生しがちな直前キャンセル・ノーショーの損失を抑えられるため、無人運営の施設ほど効果が大きい機能です。
なお、Stripeの決済手数料3.6%は実費として別途発生します。
予約エンジン(自社サイトからの直接予約)
自社ホームページに埋め込める予約エンジンが、追加料金なしで利用できます。OTA手数料のかからない直接予約を増やす手段として有効で、Googleビジネスプロフィールのウェブサイト欄に予約エンジンのリンクを設定しておけば、地図から施設を探した旅行者の予約も取りこぼしにくくなります。
ダイナミックプライシング(AI自動値付け)
周辺のイベント情報や競合施設の稼働率をもとに、AIが適正価格を算出する機能です。参考価格をカレンダーに表示する「ヒントプラン」(月額600円/部屋タイプ・3ヶ月無料)と、14室以上の施設向けの高度な「ホテルモード」(月額16,200円〜)の2種類があり、いずれも有料オプションです。
フィッシングバスター(セキュリティ)
OTAの管理画面を狙ったフィッシング攻撃を検知する、Beds24独自のセキュリティ機能です。2025年1月時点で4,698施設(16,803部屋)に導入され、提供開始からの約1年で15施設への122件の攻撃を検知したと公表されています。対象はAirbnb・Booking.com・Expediaで、月額110円/1部屋の有料オプションです。
宿泊者名簿オプション
ゲストがスマートフォンやPCから宿泊者情報を事前入力できるフォームです。入力内容がBeds24上の予約に反映されるため、紙の台帳や手入力を減らせます。管理画面での一元管理とCSV出力に対応しており、月額1,650円/1施設です。
チェックインシステム・スマートロックとの連携
Beds24は外部のセルフチェックインシステムやスマートロックと連携できます。チェックインシステムとの連携によるBeds24側の月額費用の増額はありません。詳しくは後述します。
Beds24の料金体系|月額4,580円〜の内訳と追加費用
Beds24には固定のプランがなく、「部屋タイプ数」「室数」「連携するチャネル数(リンク数)」の組み合わせで料金が決まります。公式サイトの料金計算機で試算でき、2026年3月利用分から新しい計算方式に切り替わっています。
基本料金と契約条件
- 初期費用:無料
- 月額費用:4,580円(税込)〜/1棟・2部屋タイプ・2室・3OTAまで
- 無料トライアル:1ヶ月
- 契約期間:1ヶ月更新(毎月解約可能)
- 予約ごと・通信ごとの手数料なし
- 支払方法はクレジットカードのみ(銀行振込は不可)
※特別料金4,580円の対象となる3OTAには、じゃらん・楽天トラベル・一休.com(Yahoo!トラベル)は含まれません。
施設規模別の料金目安
| 施設タイプ | 部屋タイプ/室数 | 利用OTA | 月額料金(税込) |
|---|---|---|---|
| 一棟貸切・ヴィラ | 1タイプ/1室 | Airbnb、Booking.com、Expedia | 4,580円 |
| グランピング・旅館・リゾート | 3タイプ/10室 | 上記+じゃらん、楽天トラベル | 17,280円 |
| 小規模ホテル・アパートホテル | 5タイプ/20室 | 上記+じゃらん、楽天トラベル | 24,210円 |
※上記はプランではなく参考価格です。正確な費用は施設規模とOTA数によって変わります。
月額料金に含まれる機能(追加費用なし)
次の機能は、月額料金の範囲内で利用できます。
- 予約エンジン(自社サイト予約)
- 自動メッセージ機能(メールの自動送信)
- 自動集金機能
- レポート機能(売上・稼働率・キャンセル状況の集計、CSV出力)
- Google民泊への掲載
- チェックインシステムとの連携
- スマートフォンアプリ(ログイン人数制限なし)
主な有料オプション
| オプション | 料金(税込) |
|---|---|
| 国内OTA連携(じゃらん・楽天トラベル・一休.com/Yahoo!トラベル) | 月額1,200円/1部屋タイプ(上限2,400円)+初期3,000円/1部屋タイプ |
| 宿泊者名簿 | 月額1,650円/1施設 |
| ダイナミックプライシング(ヒントプラン) | 月額600円/1部屋タイプ |
| ダイナミックプライシング(ホテルモード) | 月額16,200円〜 |
| サブアカウント | 月額830円/1アカウント |
| フィッシングバスター | 月額110円/1部屋 |
| LINE通知 | 11円/1通 |
| SMS通知 | 33円/1通 |
| ねっぱんコネクター | 月額1,200円/1部屋タイプ |
※料金は改定される場合があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
見落としやすい追加費用3つ
「月額4,580円」だけを見て試算すると、実際の請求額とズレが生じやすくなります。次の3点は事前に確認しておきましょう。
- 国内OTAの連携費用:じゃらん・楽天トラベル・一休.com/Yahoo!トラベルは月額料金に含まれず、部屋タイプごとに加算されます。国内OTA中心の販路構成では、この分が積み上がります。
- Stripeの決済手数料3.6%:自動集金や予約エンジンでの決済を使う場合、決済額に応じて実費が発生します。
- 同時ログイン人数:1アカウントで同時ログインできるのは2名までです。3名以上で同時に作業する場合は、作業用アカウント(月額830円)の追加が必要になります。
また、Airbnbのアカウント1つにつきBeds24のアカウントが1つ必要という仕様もあります。Airbnbアカウントを複数に分けて運用している事業者は、想定より契約数が増える可能性があるため注意してください。
Beds24のメリット
小規模施設でもコストを抑えて導入できる
初期費用が無料で、1棟から月額4,580円という価格帯は、サイトコントローラーのなかでも低い水準です。しかもこの金額にPMSと予約エンジンが含まれます。1〜数棟の民泊や一棟貸しでは、他社で同等の機能を揃えるより総額を抑えやすい構成です。
1ヶ月単位の契約で始められる
多くのサイトコントローラーは1年契約・自動更新が基本ですが、Beds24は1ヶ月更新で毎月解約が可能です。加えて1ヶ月の無料トライアルがあるため、「まず試してから判断する」という進め方ができます。開業直後で稼働が読めない施設や、季節営業の施設と相性の良い契約形態です。
自動化機能の自由度が高い
オートアクションによって、予約通知・案内メール・決済依頼・清掃業者への連絡などをルール化できます。ここを作り込むほど、予約が入ってから当日までの人手をゼロに近づけられるのがBeds24を選ぶ最大の理由になっているオーナーも少なくありません。
海外OTAに強くインバウンドに向く
Airbnb・Booking.com・Expedia・Agoda・Trip.comといった海外OTAに標準対応しており、Airbnb運用がメインの施設ではAPI直接連携の反映速度でも優位です。インバウンド比率の高い施設に適しています。
日本版はサポート側で設定を代行してもらえる
Beds24には英語版と日本版があり、日本版ではほぼすべての設定をサポート側に依頼できます。英語版はユーザーが自分ですべて設定する必要があり、サポートも英語メールのみです。多機能なシステムを自力で設定しきる自信がない場合、日本版を選ぶ意味は大きいといえます。
Beds24のデメリット
導入後に「思っていたのと違った」となりやすいポイントを、対策とあわせて6つ紹介します。
国内OTA中心の販路だと割高になりやすい
じゃらん・楽天トラベル・一休.com/Yahoo!トラベルとの連携は月額料金に含まれず、1部屋タイプあたり月額1,200円(上限2,400円)と初期費用3,000円が別途発生します。部屋タイプが多い施設ほど、この分が積み上がっていきます。
対策:販路が国内OTA中心であれば、ねっぱんや手間いらずと総額ベースで比較してください。海外OTAを併用する施設であれば、PMS・予約エンジンが込みである分、差は縮まります。
サポートがメール中心で、対応は平日のみ
電話で受けられるのは基本操作の説明が中心で、設定の依頼や問題解決はメールサポートでの対応となります。営業時間は平日9:30〜17:00で、土日祝のサポートはありません。週末に在庫連携のトラブルが起きた場合、その場で電話相談することはできません。
対策:各OTAの管理画面から在庫を直接止める手順を、あらかじめ運用マニュアルに落とし込んでおきましょう。トラブル発生時に自力で被害を止められる体制があれば、実務上の支障は小さく抑えられます。
管理画面が直感的でない場面がある
カレンダーなどの日常操作は分かりやすい一方、予約エンジンの画像設定など、設定項目によっては迷いやすいという声があります。マニュアルやテンプレートの充実度に物足りなさを感じるという指摘も見られます。
対策:日本版では設定代行を依頼できるため、作り込みが必要な部分はサポートに任せるのが効率的です。自社で触る範囲を絞り、その手順だけを社内で文書化しておくと属人化を防げます。
海外発システム由来の表記が一部に残る
Beds24はドイツ発のシステムのため、一部のメニューには英語をそのままカタカナにしたような項目名が残っています。日本国内向けに一から開発されたシステムと比べると、用語の分かりにくさを感じる場面があります。
対策:日常運用で困るレベルではないケースがほとんどですが、気になる場合は無料トライアルの期間中に実際の画面を確認しておきましょう。
機能が多く、使いこなすまでに時間がかかる
オートアクションをはじめ、Beds24は自由度の高さが持ち味です。裏を返せば設定項目が多く、最初からすべてを理解しようとすると負担が大きいシステムでもあります。
対策:まずは在庫連携だけで運用を開始し、業務が回り始めてから自動化を段階的に追加していく進め方がおすすめです。最初に作り込みすぎると、設定ミスの切り分けも難しくなります。
不具合対応が開発元の判断に左右される場合がある
日本での提供は総代理店による販売・開発体制のため、システム本体に関わる改修要望は開発元との調整が必要になります。利用者からは、要望した修正が反映されるまでに時間がかかったという指摘も出ています。
対策:自施設の業務に不可欠な要件がある場合は、契約前に「現時点でその運用が実現できるか」をサポートへ具体的に確認してください。「今後対応予定」ではなく「今できるか」で判断するのが安全です。
総じて、「価格と自由度を取るか、手厚い日本語サポートと国内OTA対応を取るか」がBeds24を選ぶかどうかの分かれ目になります。
Beds24と他のサイトコントローラーの比較
代表的なサイトコントローラーと並べると、Beds24の位置づけがはっきりします。
| サービス | 提供会社 | タイプ | 費用目安 | 契約期間 |
|---|---|---|---|---|
| Beds24 | 株式会社WeIns | オールインワン (SC+PMS+予約エンジン) | 初期0円/月額4,580円〜(税込) | 1ヶ月更新 |
| ねっぱん!サイトコントローラー++ | 株式会社クリップス | サイトコントローラー | 初期55,000円/月額6,600円〜(税込) | 1年・自動更新 |
| 手間いらず(TEMAIRAZU) | 手間いらず株式会社 | サイトコントローラー | 初期50,000円〜/月額9,900円〜+通信費 | 要確認 |
| TL-リンカーン | 株式会社シーナッツ | サイトコントローラー | 初期100,000円〜/月額30,000円〜 | 要確認 |
| AirHost | 株式会社エアホスト | オールインワン | 要問い合わせ | 要確認 |
※料金は各社の公開情報をもとにした目安です。改定される場合があるため、必ず最新の見積りをご確認ください。
Beds24が向いている施設
- 民泊・簡易宿所・一棟貸し・ヴィラなど小規模で客室タイプ数が少ない施設
- Airbnb・Booking.comなど海外OTAの比率が高い施設
- PMSと予約エンジンもまとめて1つのシステムで揃えたい施設
- 開業直後などで長期契約を避けたい施設
- 自動化を作り込んで無人運営を目指したい施設
他社を検討したほうがよい施設
- じゃらん・楽天トラベル中心で、国内OTAの比率が圧倒的に高い旅館・ホテル(ねっぱん・手間いらず)
- JTBや日本旅行など店舗型旅行会社との取引がある施設(TL-リンカーン)
- 部屋タイプが多く、複雑なプラン設計が必要な中〜大規模施設
- 土日祝を含む手厚い電話サポートが必須の施設
Beds24とセルフチェックインシステムを連携して無人運営を実現する
サイトコントローラーの導入で自動化できるのは、あくまで「予約が入るまで」と「予約情報の管理」までです。チェックイン当日の受付・本人確認・鍵の受け渡しは、別のシステムでカバーする必要があります。
Beds24はmaneKEY(マネキー)をはじめとする複数のセルフチェックインシステムとAPI連携しており、この2つを組み合わせることで、予約からチェックイン、入室までを一気通貫で無人化できます。
Beds24 × maneKEYでできること
maneKEYは、宿泊施設のチェックイン業務を無人化するセルフチェックインシステムです。Beds24と連携すると、次のことが自動化されます。
- 各OTAの予約情報がmaneKEYへ自動で取り込まれる(手入力が不要になる)
- 予約者へのウェルカムメール(事前登録の案内)を自動送信できる
- 宿泊者名簿がクラウドで一元管理される
- スマートロックと組み合わせれば、鍵の受け渡しも不要になる
従来、サイトコントローラーとチェックインシステムが連携していない場合は、予約が入るたびにチェックイン管理画面へ手入力する作業が発生していました。この転記作業がなくなることで、予約発生から宿泊までスタッフが一度も介在しない運用が可能になります。
連携による追加費用はかからない
Beds24側は「チェックインシステムとの連携」を月額料金内の機能として提供しており、連携によるBeds24の月額費用の増額はありません。maneKEY側でもBeds24連携による追加費用は発生しないため、双方の基本料金だけで連携運用を始められます。
連携後のチェックインの流れ
| ステップ | タイミング | ゲストの操作 | 施設側の作業 |
|---|---|---|---|
| STEP1 事前登録 | 予約後〜前日まで | スマートフォンから宿泊者名簿の情報とパスポート画像をオンラインで登録する | なし(案内メールは自動送信) |
| STEP2 QRコードの読み取り | チェックイン当日 | 現地に設置されたタブレットにQRコードをかざす | なし |
| STEP3 AIによる本人確認 | チェックイン当日 | その場で顔を撮影し、登録済みの本人確認書類と照合する | なし(認証失敗時のみ対応) |
| STEP4 鍵の受け取り | チェックイン当日 | 表示された暗証番号を確認し、そのまま入室する | なし |
事前登録が済んでいれば、現地での所要時間は数十秒程度です。チェックインとチェックアウトの時間帯が重なっても、ゲストを待たせることがありません。
本人確認に失敗した場合の運用も設計しておく
AIによる本人認証は、環境要因によって失敗することがあります。パスポート写真と現在の容姿が大きく異なる場合や、設置場所の照明が暗い場合などが該当します。
maneKEYでは認証に3回失敗すると施設の担当者へ通知が届く仕組みになっており、その後は「管理画面で書類と顔写真を目視で照合する」「タブレット越しにビデオ通話で確認する」「現地で直接確認する」のいずれかで対応します。無人運営を前提にする場合は、この例外対応を誰がどの時間帯に担当するかを、運用開始前に決めておくことが重要です。
無人化には「鍵」の仕組みもセットで検討する
チェックインシステムだけでは入室までは完結しません。鍵の受け渡し方法は、大きく次の3つに分かれます。
| 方式 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| キーボックス・キーレス錠 | 初期費用を最も抑えられる。暗証番号の変更は手動になる場合がある | まず低コストで無人化を試したい施設 |
| スマートロック(アプリ解錠型) | 本体価格が安く導入しやすい。運用にアプリを使う | 小規模な民泊・一棟貸し |
| スマートロック(暗証番号自動発行型) | 予約ごとに暗証番号を自動発行・自動失効できる。工事が必要な場合がある | 客室数が多く、鍵の管理を完全自動化したい施設 |
客室数が増えるほど、暗証番号を自動発行できるタイプの費用対効果が高くなります。詳しくはスマートロックの比較記事もあわせてご覧ください。
フロントの無人化には法令要件の確認も必要
システムを揃えるだけでは、フロントを無人にできるとは限りません。2025年4月1日に「旅館業における衛生等管理要領」が改正され、自動チェックイン機による非対面の本人確認が正式に認められましたが、フロントを無人化する場合には次の設備・体制が求められます。
- 本人確認設備
- 緊急時に通話できる連絡設備
- 鍵の受渡設備
- 出入りを確認できる設備
- 緊急時におおむね10分で駆けつけられる体制
加えて、国の基準を満たしていても、自治体の条例で常駐が求められるケースがあります。設備を発注する前に、必ず管轄の保健所へ事前相談を行ってください。
Beds24と連携できるセルフチェックインシステム「maneKEY」資料ダウンロードはこちら(無料)>>
Beds24の導入までの流れ
STEP1:現在の販路と業務フローを整理する
どのOTAで何%の予約を取っているか、電話・メールでの直接予約がどの程度あるかを洗い出します。国内OTAの比率が高いほどBeds24の追加費用が増えるため、この整理が費用試算の前提になります。
STEP2:料金を試算し、他社と総額で比較する
公式サイトの料金計算機で、部屋タイプ数・室数・利用OTAを入力して試算します。このとき「PMSと予約エンジンを別途契約した場合の他社総額」と比較するのがポイントです。基本料金だけを並べると、Beds24の優位性を正しく評価できません。
STEP3:無料トライアルで管理画面を確認する
1ヶ月の無料トライアルで、実際の操作感を確認します。とくに日常的に触る画面(カレンダー、予約詳細、料金設定)が自分にとって分かりやすいかを重点的にチェックしてください。
STEP4:連携するチェックインシステム・スマートロックを決める
無人化まで視野に入れる場合は、この段階で連携先を決めます。導入検討中のチェックインシステムやスマートロックの製品名を挙げて、連携可否と追加費用の有無を双方に確認することが重要です。連携できないと予約情報の二重入力が発生し、省人化の効果が損なわれます。
STEP5:設定を依頼し、運用ルールを整備する
日本版では設定代行を依頼できるため、初期設定はサポートに任せ、自社では運用ルールの整備に集中します。システム障害時や通信断時に在庫を手動で止める手順、緊急連絡先の掲示、鍵の代替受け渡し方法を文書化しておきましょう。サポートが平日日中のみである以上、週末のトラブル時に自力で対処できる体制が必要です。
よくある質問(FAQ)
Q. Beds24の料金はいくらからですか?
初期費用は無料で、月額4,580円(税込)からです。この金額で1棟・2部屋タイプ・2室・3OTAまで利用できます(じゃらん・楽天トラベル・一休.com/Yahoo!トラベルを除く)。国内OTAとの連携や一部機能は有料オプションとなるため、公式サイトの料金計算機での試算をおすすめします。
Q. じゃらんや楽天トラベルとも連携できますか?
できます。じゃらん・楽天トラベル・一休.com・Yahoo!トラベルはBeds24と直接連携できます。ただし月額料金には含まれず、1部屋タイプあたり月額1,200円(上限2,400円)と初期費用3,000円が別途必要です。これら4つ以外の国内OTAを使いたい場合は、「Beds24コネクター」を利用してねっぱん経由で連携します。
Q. PMSや予約エンジンは別途契約が必要ですか?
不要です。Beds24はサイトコントローラー・PMS・予約エンジンが一体になったシステムで、3つとも月額料金に含まれています。他社では別料金になることが多い部分のため、総額を比較する際の判断材料になります。
Q. サポート体制はどうなっていますか?
電話では基本操作の説明を受けられ、設定の依頼や問題解決はメールサポートで対応する体制です。営業時間は平日9:30〜17:00で、土日祝のサポートはありません。日本版では設定を代行してもらえるため、初期構築時の負担は抑えられます。
Q. セルフチェックインシステムと連携できますか?
できます。maneKEYをはじめとする複数のセルフチェックインシステムとAPI連携しており、予約情報を自動で取り込めます。チェックインシステムとの連携によるBeds24の月額費用の増額はありません。
Q. Beds24だけでフロントを無人化できますか?
Beds24単体ではできません。無人化には、チェックイン受付と本人確認を行うセルフチェックインシステム、鍵を受け渡す仕組み(スマートロックやキーボックス)が別途必要です。あわせて旅館業法上の設備要件と、自治体条例への適合確認も求められます。
Q. 途中で解約できますか?
できます。契約は1ヶ月更新で、毎月解約が可能です。長期契約の縛りがないため、無料トライアルと合わせて試しやすい契約形態になっています。
まとめ
Beds24は、サイトコントローラー・PMS・予約エンジンを月額4,580円(税込)から一体で使える、小規模施設向けのオールインワンシステムです。初期費用が無料で1ヶ月単位の契約が可能なため、導入のハードルが低く、簡易宿所・民泊向け市場では6割を超えるシェアを獲得しています。
一方で、国内OTA連携の追加費用と平日日中のメール中心サポートという2点は、選定前に必ず確認すべきポイントです。国内OTAの比率が高い旅館・ホテルでは、ねっぱんや手間いらずと総額で比較したほうが納得のいく判断ができます。
そして、Beds24を導入してもチェックイン当日の業務は自動化されません。予約管理から入室までを一気通貫で無人化するには、セルフチェックインシステムとの連携が不可欠です。Beds24とmaneKEYは追加費用なしで連携でき、予約情報の転記作業をなくしたうえで、AIによる本人確認とキーレス入室まで自動化できます。
まずは無料トライアルで操作感を確かめつつ、連携するチェックインシステムまで含めた全体像で費用対効果を試算することをおすすめします。
